お客様から「リューズが取れてしまった、外れたリューズは見つけることが出来た」とご依頼ありました。
リューズを確認すると「折れた」のでは無く、「回し抜けた」状態でした
このような事例の時、巻き芯が折れて、リューズ内に芯が残っていると、厄介なことになります。
残った巻き芯を抜け出せることが出来れば、「リューズそのまま、短くなった巻き芯交換」となります。残った巻き芯がそのまま抜けないようなら「リューズ、巻き芯共に交換」となります。
次の難問は「ムーブメントについている巻き芯の取り出し」になります。通常はリューズをケースの間に爪を入れてオシドリを浮かせ手抜きだしますが、リューズが無い場合はケース内の巻き芯をピンセットで動かして抜き出します
力加減が難しい作業です。
今後の抜け防止の為、接着剤を使用し固着を強化します。
数時間乾燥させて
グリース塗布し、ケースに入れ込みます。
一通りの動作確認を実施して作業完了です。