かわいらしい時計の修理依頼がありました。
セーラームーンの置時計です。
修理内容は「秒針が取れてしまった」の修復です。このお品物の「針」は全てプラスチック製の為、経年と共に長針は反っていて、そのまま秒針を付けても、秒針と長針があたり、時刻表示には難があります。
また外れた針を付け直しても、再度外れご迷惑かける事例もある事から、再度取付はしないで、「秒針無時計」として復活することも多くあります。
プラスチック製針の場合は、反り返りの修復は難しく、時間経過とともに同じく反ってしまいますので、「秒針を外すか」「秒針を当たらない程度に短くカットするか」をお客様に選択して貰いました。
お客様からは「当初の状態により近い形で使いたい」との要望もありましたので、先端カットして再度取付を行いました。
お持ち頂いた時から思っていたのですが、20年以上前に購入したお品物にも関わらず、非常にキレイなお品物でそれだけで「大切に使用されているのではないか?」と感じるほどでした。
お客様とお話していると、都心の方から1時間程度かけてご来店とのことでした。
当店のホームページやブログを見て、「修理してくれそうだ」と思って頂いたようです。
通常なら「お預かり」して、後日ご来店頂く案件なのですが、修理入り口「前面風防の取り外し」が上手くいけば、時間も掛からずお渡し出来そうだったので、その場で作業開始しました。
風防は上手く外れて、針の反り返り状態や秒針の付き具合もお客様に確認頂くことが出来ました。
電池セットすると時計も動作し、音声もしっかりと出ます。
お客様にとって大切なモノを預けて頂けることの緊張感はありますが、無事お渡し出来てホッとしました。
「大切な時計を使うためのお手伝いが出来たことに嬉しさを感じること」が出来ました