蓼科山荘より 6月17日山の花便り

　昨日、天狗の露地にコイワカガミが咲いているのを見付けました。
　　
天狗の露地のコイワカガミ
色々な花が蕾を付けたり花を咲かせ始めている中、天狗の露地の道標の下で蕾をつけていたコイワカガミはどうなったか見てみようと思いながら歩いていました。
歩きながら、“天狗の露地の展望地”は日当たりがいいから、コイワカガミが咲いているかも…と思いつき、道標の脇道を入って行くと、木の根元にピンク色の花をつけた、コイワカガミを見付けました。
天狗の露地の脇道を入ってすぐの展望地は、天気が良ければ穂高連峰から槍ヶ岳、白馬連山等の北アルプスから、妙高火打山塊が見える展望地となっています。今はそこに、コイワカガミが花を咲かせていますので、七合目登山口から蓼科山にお越しの際には、是非立ち寄って頂けたらと思います。

　
ミツバオウレン
他にも、馬返しの道標を過ぎた辺りには、ミツバオウレンが咲き始めていました。


マイヅルソウ
蕾をつけたマイヅルソウが増えてきました。蕾の先も白くなり始め、まもなく咲こうとしているようです。


オサバグサ
オサバグサが群生する、ザンゲ坂手前の山側斜面には、蕾をつけたものをいくつも見かけました。こちらももう少しのようです。


ミヤマバイケソウ
将軍平周辺には、ミヤマバイケソウの葉がたくさん出てきました。

ミネザクラは、今週も陽気が良かったので、咲ききったものから花を落とし、蕾だったものが花を咲かせています。
　
頂上直下に残っていた雪もとうとうなくなり、七合目登山口から蓼科山山頂まで、ようやく全てが夏道となりました。
　
初めの急登とザンゲ坂
一方で、雨が降らず地面がカラカラに乾いた状態になっています。
特にガレ場や小さい石の多い砂利道等は、滑りやすくなっておりますので、お足元にお気を付けて登山を楽しんで頂けたらと思います。

昨日の将軍平の朝の気温は３～４℃、日中はよく晴れ１６～１７℃、湿度が少なく過ごしやすい陽気となりました。
今年は６月に入っても、朝に霜が降りていることがありますので、山小屋にお泊まりの際には防寒具をお持ちになってお出かけ下さい。