円安に対して、海外からぼちぼち批判が出ている。 ドイツのメルケル首相は24日、スイスで開かれている世界経済フォーラム(ダボス会議)で『為替操作への問題意識は高まっており、懸念を持って見ている』と日本を名指しで批判した。
自動車産業を筆頭に競合する産業分野が多いから他人事ではないのだろうが、金融緩和で散々ユーロを安くし、もっとも大きな恩恵を受けたドイツに言う資格などない。 ダウ平均が上昇中のアメ . . . 本文を読む
アベノミクスの議論が喧しくなってきたが、重要な視点がぽっかり抜け落ちている。
何度も言うが、リフレ政策最大のマイナス要因は、名目金利の上昇による債務者(社)の破産、倒産の激増である。
全般的物価上昇つまりインフレは、それほど心配する必要はない。 なぜなら、よく言われるハイパー・インフレなど来るはずがないからだ。 歴史上ハイパー・インフレが発生したのは常に大規模な戦争後で、生産設備が破壊しつく . . . 本文を読む
新年明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い申し上げます。
さて、憲法改正議論がにぎやかになっている。 安倍、橋下両氏も前向きな発言をしており、連立すれば、改憲議席を獲得しているからなおさら現実味がある。 しかし、私は声を大にして言いたい。
『改憲より先に核武装である』。
NPT『核拡散防止条約』などのハードルが多数あることは重々承知している。 しかし、
『改憲より先に核武 . . . 本文を読む
今回は二日連続でアップしますが、時間がないので結論的に書きます。
安倍総裁の金融緩和期待で株式市場がうなぎのぼりだが、重要なのは実体経済にも波及するかどうかであろう。
今まで日銀と多くのエコノミストは、『金融緩和で金融市場におカネはジャブジャブある』とコメントしてきたが、確かである。 問題なのは、金融市場でカネが余ってるのに、実体経済の財市場、労働市場にカネが回らなかったこと。 なぜか。 現 . . . 本文を読む
衆院選挙が一昨日、自民党の圧勝で幕を閉じた。 昨日アップする予定だったのだが、パソコンの調子が悪くて少し時期がずれてしまった。 とにかく当落、支持政党関係なく、すべての立候補者の覚悟と行動に敬意を表したい。
マスコミは早速『お友達内閣の再開』などとショーもないレッテル貼りをやっているが、国民の信託を受けた選良たちをどこまで小馬鹿にすれば気が済むのかね。 批判するだけならだれにでもできる。 とい . . . 本文を読む
あっという間に一ヵ月たってしまいました。 一週間に一、二回程度の更新と書きましたが、一ヵ月に訂正させてください。 申し訳ありません。
先日、安倍晋三氏が自民党新総裁に就任した。 彼は対外、対内政策ともに私の考えに最も近い人なので、良かったと思っている。 今日はとりあえず、対内政策の目玉である『リフレ』、金融緩和を少し論じたい。
下卑た言い方をすれば、ジャンジャン万札を刷ればデフレは終わる。 . . . 本文を読む
三日連続で休んでしまって申し訳ありませんでした。 ところで、毎日愛読いただいていた方には申し訳ありませんが、諸般の事情でブログ更新は、今度から週に一、二回程度にします。 ご寛恕ください。
今日は先日見た映画『神秘の法』と、日本人の宗教感について書きたい。
『ファイナル・ジャッジメント』に続く第二弾で、制作は宗教団体『幸福の科学』である。 どちらの映画も国名こそ架空だが、中国を悪の帝国と仮想 . . . 本文を読む
文系エリートの批判をずいぶんしてきたが、私は基本的に、文系エリート個人の資質よりも、現行の制度に問題があるという考えだ。 司法試験、公認会計士試験、国家一種試験(行政、法律職)合格者を何人も知っているが、個人的には尊敬できる好人物がほとんどである(多少高ピーではあるが)。
中でも、早稲田の法学部を首席卒業して裁判官になった中高校時代の同級生は、大人になって考えれば考えるほど立派な奴だった。 中高 . . . 本文を読む
事後にすら第三者検証の入る畏れのない密室で、絶対的弱者だけに権力をふるってきたから、公衆の面前で説明、議論する度胸すらない。 証拠もないから『言っていない。やっていない』とシラを切れば済む。 官庁発表は常に匿名報道、国会答弁は常に政治家の後ろにいる。 バックに百戦錬磨の弁護団がいる外資企業や、軍隊を持っている外国政府と喧嘩する覚悟など無くて当然だろう。 そして、税金で終身雇用され、国内でしか通用し . . . 本文を読む
そもそも、日本はあらゆる業界が良くも悪くも談合社会だった。 法曹界も例外ではない。
裁判はもちろん、裁判になる前から談合だから驚いた。 訴えられたとき、『なんで訴えられる前に相談に来ない』と顧問弁護士に怒られた。 『裁判になると色々仕事が増えるから、そうなる前に話を付けるのが弁護士同士の仕事なんだ』。 さらに、『訴えられた以上、必ず半分は盗られるものと覚悟した方がいい』。 『どうしてですか?』 . . . 本文を読む
社会全体の利益を考えれば、白黒決着の判決より、和解の方が望ましいのは間違いない。 裁判官だけでなく、原・被告両方の弁護士たちも時間と労力を省ける。 さらに、原告が勝っても、被告の富が原告に移動するだけで、社会全体としての富の合計は全く変わらないからだ。
アメリカの裁判が非常に面白いのは、1億、10億ドルのガチンコ勝負をやりながら、一方で日本よりも和解率が高いことである。 下級審における和解率は . . . 本文を読む
『談合(カルテル)ブレーンストーミング(その5)』、『日本の現行政府当局こそ、いじめっ子の典型だ(その3)!』で書いたように、日本の公正取引委員会は、欧米企業をただの一社も取り締まっていない。 いじめているのはすべて日本企業だけだが、先日、大学院時代の恩師にあって、もっと具体的な話を聞くことができた。
私を取り調べた調査官は、「若手は外国企業も取り締まろうと言っているが、幹部たちが『そんなことを . . . 本文を読む
昨日のブログには、『お前こそ、アクセス数が増えるブログを書け』と突込みが来そうですが、とりあえず、無料ということで勘弁ください。 今日もう一日新聞ネタでいきます。
数日前だったが、アメリカ自動車技術者協会が、ヨーロッパの自動車メーカーが推進する『コンボ』と呼ばれる電気自動車(EV)の充電規格を採用すると発表した。 日本は『チャデモ』と呼ばれる規格で国際標準化をめざしているが、EV規格でもガラパゴ . . . 本文を読む
『数量化』シリーズを書き始めてから、日々アクセス数が減っていきます。 思考回路フル回転で書いているテーマだから、かなりショックですね。 だからというわけでもありませんが、今日は『数量化』小休止して、『組織論』をやります。
新聞大会(日本新聞協会主催)が16日、青森市で開催されたのだが、採択した大会決議を読んでびっくりしてしまった。 『新聞を含む知識への課税強化は民主主義の維持・発展を損なうもので . . . 本文を読む
昨日は申し訳ありませんでした。
さて、構造物自身が動かなければ、加速度の計算は不要である。 地震力を除けば構造物にかかる力は自重しかない。 自重でつぶれないよう材料を積み上げていくだけでよい。 だから、建築土木分野の技術は、古代においてほぼ完成されてしまったのだ。 ところが、機械は各部位が様々に可変稼動する。 部材間の応力計算を正確にしなければ、バラバラに壊れてしまう。
力の計算が必要なのは、 . . . 本文を読む