BOLT MP5 Tacticalのピニオンギア交換の様子をお伝えします。
ピニオンギアはモーターの先端にある黄色の丸で囲んだこのギザギザの部品、小さいですがモーターの回転力をメカボックス内のギアに伝える重要な部品です。
今回のBOLT MP5へのカスタム施工で使用するのはこのイーグル模型の「Hummer Hand wound 1300」というモーター、施工主様からベースガンと一緒に送られてきた物ですが、感触的にはマルイEG-1000と似たような傾向のあるバランス型のモーターのようです。
ネット検索でモーターの交換と言えば「グリップのネジを外して配線をつなぎ直せば完了」的な記事が良く引っ掛かりますが、私の経験から言えばそれが通用するのはマルイ製品でノーマル状態の製品のみ、異なるメーカーのモーターを使用する場合や内部カスタムを行っている時には作動ノイズが大きくなったりギアの辺摩耗が起こるので再調整が必要になります。
という訳でまずはピニオンリムーバーでモーターについているピニオンギアを外します。
一般にピニオンギアには2種類の規格があり今回のイーグル模型やマルイなどが使用する「Oタイプ」と海外電動ガンで主流な「Dタイプ」に分類されます。
Oタイプはモーターシャフトの断面が丸くピニオンとは摩擦力のみで接合しているのですが、流通している交換用の汎用Oタイプギアがこれに都合よく適合する確率はほぼゼロ、作動時の負荷に耐え切れず使ってるうちにモーターだけで空回りしだすので、大抵はDタイプを組み合わせることになります。
とは言ってもシャフトの断面が違いますよね、ええ、だからこれから削るんです。
この工程は一発勝負、削りすぎるとガタが発生してモーターを一発でダメにしてしまうハイリスクな加工です。失敗すると私が自腹で新しいモーターを用意しなければならないので本当はやりたくない加工なんですが、でもまあ何回もやってるんで今回も大丈夫です、たぶん(汗)
ピニオンギアはBOLT MP5の標準モーターのものを移植しました。元々使われていた物なので他の純正パーツとの相性も問題ない筈です。ギアノイズの悪評が悪いので有名?なHummerブランドのモーターですが、ピニオンギアを交換すればこの問題をクリアする事ができます。
削り終わったシャフト断面はBOLT製ピニオンにぴったりと収まりました。これぞカスタムメイドの醍醐味、世界に一つしかない専用モーターの誕生です。
最後にSBDを移植すれば完成、自腹にならなくて良かったです(笑)
以上、BOLT MP5 ピニオンギア交換の様子をお伝えしました。