ハネっちのミリブロ?

エアガンはyahooオークションでもyukichi10500のIDで出品していますので併せてご覧頂ければ幸いです。

マルシン Mod.PPK +サイレンサー パワーカスタム

2023-11-27 16:44:58 | フィクスド・固定スライドガスガン

マルシンの固定スライドガスガン Mod.PPK をベースにしたカスタムガンのご紹介です。

PPKと言えば中型オートマチックピストルの代名詞、モーゼルHCSはもちろんマカロフにSIG P230 などもPPKを参考にして作られたと言われています。エアガン(エアソフトガン)では古くはマルシンのエアコッキングに始まりマルゼンのフィクスド&ブローバックガスガン、最近でもマルイの銀弾シリーズにラインナップされて中々に人気はあるモデルなのですが、構造的な制約から(小さいと性能が出しにくいので)どれもスケール感がデタラメ、実銃PPKのサイズ感を正しく再現しているは意外にもこのマルシンの固定スライドガスガンだけだったりします。

 

ただこの個体にはちょっとした問題がありました。前のオーナーが可変HOPのイモネジでパッキンを突き破っているようです。この製品に限らずHOPの調整は弾道を確認しながら少しずつ行うのが基本で、アホみたいにグリグリ回していると壊れてしまうのでご注意下さい。

 

左:ガスタンク温度28℃ 右:同36℃時

破れたHOPパッキンを外して一先ずバレルをセロテープで塞いでからノーマルのスペックを測ってみました。ガスタンクの温度が28℃の時に0.39J(0.2g弾の弾速で62.5m/s)はこのサイズから考えると標準的なものですが、温度を上げてると0.19Jと大幅にパワーダウンしてしまうのはセロテープが剥がれたからではなく、マルシンPPKの持つ弱点なので改良の必要があります。

 

という訳で最初に壊れていたHOPを補修します。破れたパッキンはどうしようもありませんので固定HOPに仕様を変更しました。可変HOPのように弾の重さに合わせた調整はできませんが弾道はこちらの方が安定します。これなら回し過ぎて壊す心配もありません(汗)

 

高温時のパワー低下はハンマーの打撃力が弱すぎるのが原因です。とは言え小型モデルは構造上の制約から単純にハンマースプリングを強化してしまうのとトリガープルが硬くなりすでるので、今回は特性の異なるスプリングに交換してをテンションの上限はそのままに掛ける時間を長くすることで打撃力を強化してみました。

旧レプリカ時代の製品のようにガスタンクが空の時はトリガーを少し引いてガスを充填する必要がありますがノーマルに対してトリガープルは変わらず、シアー調整も行っていますのでそこまで重くは感じないかと思います。

 

ガスルートとバルブへの加工も一工夫しています。他モデルのようにガス流量MAX仕様ではなく、弱いハンマーの打撃力でも必要なバルブ開度を確保できるような程々な設定にしました。

 

このPPKはガス漏れしていない個体でしたが一応漏れそうな箇所は予防処置を行っています。マルシンは新品でも時々ガス漏れしてしまう品質管理がアバウトなメーカーなのですが、それをクリアすればマルイ製品とは一味違う商品ラインナップに魅力を感じてしまう不思議なメーカーです(少なくとも私はそう思ってます)。

 

このシリーズの醍醐味と言えばサイレンサーが装着できることですが、残念ながらこのPPKには付属していませんでした。純正サイレンサーは入手困難ですのでアダプターを介してM4逆ネジ規格のサイレンサーが取り付けれるように加工してみました。好みのサイレンサーが付けれるのでこちらの方が何かと便利です。

 

左:ガスタンク温度28℃ 右:同36℃時

カスタム施工後のスペックはご覧のとおりです。トリガープルの重さは変えずにノーマル比167~420%のパワーアップができるのは、このモデルを私が散々いじくり回しているからなのかもしれません。

 

メインウェポンが弾切れでサブウエポンも不調、そんな超アンラッキーな状況でもこのマルシンPPKパワーカスタムが最後の切り札になるでしょう。ベテラン(おじさん)ゲーマーを仕留める時は最後まで決して油断してはいけないのです(笑)

 

水平射飛距離55m~ 

最大飛距離75m~ 

0.25~0.28g弾推奨 

以上、マルシン Mod.PPK +サイレンサー パワーカスタムのレビューをお伝えしました。

 


SⅡS SOCOM MK.23 パワーカスタム2

2023-11-14 09:42:30 | フィクスド・固定スライドガスガン

S2Sの固定スライドガスガン MK23 をベースにしたカスタムガンのご紹介です。

「ジェネリック医薬品」とは特許が切れた薬を他メーカーが真似て作ったコピー医薬品のことですが、マルイ SOCOM MK.23をコピーしたこのS2S製のMK.23も「ジェネリック・ソーコム」なんて呼ばれているようです。が、いくら製法が同じでもオリジナルと ”同じ性能” だとは限らないのが実際のようです。

 

整備のされていない中古品というのは新品のようなものでも要注意、なぜなら今まで使わなかったのには何か理由があるからです。今回のベースガンも出品者の人は何も言ってませんでしたが弾が出ません。たまに出ても2発まとめて発射されるような状態で、まあだから「ほぼ未使用」なんでしょうね(汗)

 

あとガス漏れもありました。常温では漏れないのですがマガジンを温めると微かに漏れる音が聞こえてきます。実はこれマルイ製でも見たことがあるのですがパクったS2S製でも同じことが起きるようです。「ソーコムのマガジンには高圧になると作動する安全弁がある」なんてありがたがっている人もいますが、普通に使ってる分で漏れるのはただのガス漏れなので修理が必要かもしれませんよ(パッキンのサイズを少し大きなものに変更ました)。

 

左:マガジン温度28℃時   右:同36℃時

給弾不良とガス漏れが直ったところでノーマルのスペックを計測してみました。マガジン温度28℃時で0.51J(0.2g弾の初速で72.07m/s)、ちなみにフィクスドスライドガスガンのトリガープルをやたらに重いと思っている人もいますが、実際には普通に扱うことができます。このレベルが重いって思うのなら病院にでも行って診てもらった方がいいですよ。ただ重くない分ノーマルで0.8J(0.2g弾 90m/s)出るなんて話もあり得ません。マルイ製も同じレベルですが、まあこの辺もジェネリックなんだと思います。

 

という訳でカスタム施工のお時間です。S2S MK23のガス放出バルブはマルイ製よりも大型のものが採用されており互換性はありません。バルブケースの広げた穴をマガジン本体のガスルートと完全に一致するように加減すると最大効率でガスがスムーズに流れるようになります。

 

せっかくパワーを上げるのですから重量弾が使えるようにもしています。0.2g弾がやっとのノーマルに対して更に0.28g弾も余裕で飛ばすことができるのはパワーとHOPの性能が併せて良くないとできないセッティングです。重量弾を使ってもパワーが落ちないのは電動ガンの流速カスタムにも通じる原理、飛距離や被弾時の痛みは0.2g弾と比較にならないレベルです。もちろんHOPを弱めれば軽い弾も発射できます。

 

ハンマーの有効可動域も拡大しました。ブラブラしているハンマーの遊びを有効活用して加速ストロークを増やすことで、スプリングの重さを変えずに打撃力が稼げるセッティングとなっています。

 

左:マガジン温度28℃時   右:同36℃時

完成後のスペックはこんな感じです。パワーや飛距離はもう長物電動ガンとそん色ないレベル、トリガープルはノーマルと同レベル(2.5㎏ぐらい)でもしっかりパワーアップに成功しました(ノーマル比140~148%)。

 

左:サイレンサーなし  右:サイレンサー装着

サイレンサーは特に加工していませんが性能は十分なものが確認できています。サイレンサーなしの発射音が105㏈に対して装着時は93.8㏈は11.2㏈の消音効果です。ちゃんと「ボスッ」って音も聞こえます。

 

サバゲーでせっかく迂回に成功してもメインウェポンの電動ガンを使うと音バレして反撃されるかもしれない状況、そんな時に威力を発揮するのがこの「S2S MK.23パワーカスタム」です。戦闘中にサイレンサーを装着したフィクスドスライドガスガンの発射音を聞き分けるのはただでさえ困難ですが、それがメインウェポンと同等の性能なら更に心強いというものです。気づかれずに敵を仕留める快感は一度味わうと病みつきになりますよ(笑)

 

水平射飛距離55m~ 

最大飛距離75m~  

0.25~0.28g弾推奨  

以上、S2S SOCOM MK.23 パワーカスタムのレビューをお伝えしました。

 


「Ai Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5」分解掃除②

2023-11-03 05:55:31 | レンズ
前回に続いて「Ai Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5」分解掃除です。レンズ押さえのリングがなくてボヤボヤに写るどぶレンズを分解した所から進みます。
 
前回の記事はコチラ↓
「Ai Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5」分解掃除①
 
とりあえずうすら汚れたレンズを掃除して
 
駆動部分と絞り羽を洗浄
 
グリスの塗り替えをしてお掃除は完了しました(^ω^)
 
で、レンズ押さえをどーしよーかとウロウロしていると作業中のカスタムおじさんこと私の兄が
「コレあげる~( ̄- ̄)~」と余ってたエアーガンの部品をくれました↓
「こんなモンで上手くいくかよっ」と思いましたが
ちゃんとはまって写真も取れました あざっ~す°˖✧(;・∀・)✧˖°
 
という感じで作業は完了です。
 
 
試し撮り
 
 
 
感想
ピントも合わせやすく解像度も高いレンズです。評判のどおりのNikkorで機会があればまた別の個体を触ってみたいです。
 
 お付き合い頂きありがとうございました。

「Ai Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5」分解掃除①

2023-11-03 05:54:32 | レンズ
今回は「Ai Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5」の分解掃除です。
このレンズは人気のNikkorシリーズの1本、私も欲しくで探してたんですが入手できたのは毎度のジャンクなニッコールでした( ̄▽ ̄;)
 
個体の状態は撮影するとお風呂上がりの眼鏡みたにボヤボヤでふるとガタゴト音がします( ;∀;)
 
という事で分解掃除の開始です。
 
前部分のパーツを外して
 
レンズユニットを順に外していきます
 
次にマウント側に移ります。
 
けれど外せないネジに出くわしたので駆動部分と絞り羽ユニットの取り外しは諦める事にしました・・ニッコールのネジは固すぎます(~_~;)
 
ざっくり分解した所でボヤボヤ視界とガタゴト異音の原因を発見、後ろレンズユニットのレンズ押さえのリングがありません。これでレンズがガタゴト動いてボケボケの視界になっていたようです( ̄ロ ̄lll)
 
面倒くさいことになった所で休息です、次回は「Ai Zoom-Nikkor 35-70mm F3.5」分解掃除②に続きます。
 
 お付き合い頂きありがとうございました。