ハネっちのミリブロ?

エアガンはyahooオークションでもyukichi10500のIDで出品していますので併せてご覧頂ければ幸いです。

BOLT MP5A4 Tactical パワーカスタムβ 施工2

2022-09-29 18:00:17 | 海外製次世代電動ガン(エアガン)

BOLT MP5 Tacticalへのカスタム施工の様子をお伝えしています。

リコイルギミックが搭載された”海外版次世代電動ガン”のBOLT MP5ですが、ギア類は次世代ではなくスタンダード電動ガンのギアが使われています。ただ通常よりもややローギアな規格なため、マルイ次世代クラスのフルオートサイクルをご希望されるご依頼者様のご要望により通常のものと交換します。

ギアの交換自体はもちろん難しくはありませんが、組み合わせるギアの選択には苦労しました。ギアのストックは何種類か用意をしているのですが、肉厚のBOLT MP5用メカボックスにそのまま合わせることができる薄めのセットがなかったので現物合わせでパーツを組み合わせる必要があったからです。

シム調整の基本はスパーギアとベベルギアの位置決めが重要になります。このかみ合わせが浅いと耐久性を大きく落としてしまいますのでシムで高さを調整して合わせます。

シム調整と言ってもワッシャーの厚みを増減するだけではありません。スパーギアは厚みを少し削って他のパーツとの干渉を回避する必要がありました。

またシム自体がパーツ干渉の原因になる場合もあり、セクターギアについては軸についているカラーの高さを変更してタペットプレートの動きを妨げないようにしてあります。

軸受けの固定も重要な工程です。メカボックスにバリがあるままでは軸受けも歪んで固定されてしまいますので予め均一にします

これはタペットプレートと干渉しそうなバリを削っているところです。こんな地味な作業の積み重ねが設計本来のスペックを発揮し、滑らかな作動を実現するのに大切だったりもします。

最後はメカボックスを外から止めているネジ、画像左のタイプは見かけは良いんですが何度か締めると簡単にナメるので右のプラスネジに交換します。

これが外れなくなるとメカボックスが分解できないので修理もメンテナンスもできません・・・あとナメたネジを外すのも大変ですから(汗)

 

以上、BOLT MP5 Tacticalのメカボックス調整の様子をお伝えしました。

 


SMC PENTAX 135mm F3.5

2022-09-22 18:45:02 | レンズ

今回は「SMA PENTAX 135mm F3.5」の分解掃除をやってみます(`・ω・´)

このレンズは現在のペンタックスがまだ「旭光学工業」だった頃の1977年に発売されたレンズで
 
なんと商品代金1円(送料はかかってますケド)の、絞り羽が動かないカビつきジャンクレンズとして売られてました。
 
そんなワケでさっそく掃除がてら分解してきます。前の持ち主が分解してたらしく部品はスルスルと外れていきます・・・なんかイヤな予感が( ̄▽ ̄;)
 
予感的中、ズームリングを止めてある3本のネジのうち2本のネジ頭が潰れてこれ以上は外せません(;^ω^) まー奥のはカビてないみたいだからこのままでもイイとは思うけどー
 
気を取り直して次は後ろの分解です
 
マウントを外したら次に絞りリングも外します
 
このレンズのカビかと思っていたのは、じつは油のよーな汚れでパーツクリーナーで拭いたらキレイになりました(*^。^*)
 
レンズがキレイになったら問題の絞り羽にかかります。とりあえず絞り羽を動かすレバーをピンセットつつくと「ゴリっ」というヘンな感触があって、そのあとはナゼか動くようになりました??
 
でもまた壊れそーな気も・・なもんで、兄(カスタムおじさん)に聞きました( ̄- ̄)
 
私、このレバーかぱかぱして時々外れそーなんだけど~
 
兄、依頼料300万ドルで直してやるよ
 
ゴルゴ13かよっお前(一一")
 
兄、じゃあ500円で・・(◎_◎;)
 
兄の見立てによると、長~いレバーの根本を一本のネジで締めてるから元々の構造が不安定なんじゃないかと・・だからレバーを少し下に曲げて引っかかりやすくしたらいいのでは・・という事でした。
 
さっそく緩んでたネジを締め直して、レバーを少し曲げてみると安定して連動するようになりました(^○^) 直ったからお前はどっか行けっ
 
ちゃんと動くようになったら組み戻して分解掃除は終了です✌
 
ポートレートも景色撮りもキッチリ撮れる真面目なレンズでした。
 
という感じで「SMC PENTAX 135mm F3.5」の分解掃除でした~
 

BOLT MP5A4 Tactical パワーカスタムβ 施工3

2022-09-01 20:30:17 | 海外製次世代電動ガン(エアガン)

BOLT MP5A4 Tacticalへのカスタム施工の様子をお伝えします。

BOLT MP5のチャンバーはマルイスタンダード電動ガンのAK47シリーズに似た構造のレバー調整式HOPが採用されています。

でもノズルの長さはMP5シリーズに近く基本的にはマルイ電動ガンのどの機種とも互換性がありません。まあ甥っ子ぐらいには似てると思いますが・・・

ただこの”甥っ子”ちょっとお勉強が苦手みたいで通知表(弾速計)の内容が良くありませんでした。0.2g弾ゼロHOP時(画像左)に対して0.28g弾HOP適正時(画像右)のパワーが半分程度しかなく、当然弾道もヒョロヒョロで今一つの性能です。

その原因はここ、チャンバーにノズルを差し込んでも中のパッキンに殆ど当たっている感触がありません。気密が弱くエアーがダダ洩れしてしまうので設計通りの性能が発揮できていないようです。

こんな時はチャンバーカラーを組み込みます(そうでない時も電動ガンにはだいたい施工していますが)。このカラーはチャンバー構造を補強する私のオリジナルパーツで、流速カスタムで発生する高い圧力下でもパッキンの変形を抑える効果があり、今回はそれに加えてノズルとの相性を補正する役目も持たしてあります。

そしてノズルにも一工夫してあります。ノーマルのノズル内径は〇なんですが、これは■に見えますよね? 前出の気密強化を行うと弾詰まりの時に圧縮されたエアーの逃げ場がなくなりピストンクラッシュの確率が高くなってしまいますので、この加工でBB弾が完全にノズルを塞ぐのを防いで最悪の状態でもある程度のピストンスピードを確保しています。

気密関連の施工が終わったらバレルの加工に入ります。バレル基部のHOP用の開口部を拡大する事でパッキンの作動領域やBB弾との接触面積を増やすこの加工も私のカスタムでは定番の作業になっています。

そしてバレルの短縮化は最小限のスプリング強化で最良の性能を発揮できるか否か、チューナーの技量やノウハウが問われる加工です。

残すバレルの長さは想定されるHOPの摩擦度合いやシリンダー容量、気密性能によって予めベストな長さを設定する必要があり、間違ってもパワーの帳尻合わせにちょこちょこカットするようなものではありません。

テーパー加工はアウターバレルがインナーバレルに重なる今回のような場合は乱流の影響をあまり考慮する必要はありませんが、直に射出エアーが大気放出されるような場合には整流のために長めに入れたりもします。

すべての作業が終わったら最後にコンプレッションテストを行います。バレル先端を塞いだ状態でバレルからシリンダーまでの経路をつないでピストンを加圧、この状態で反発力を感じるくらいにエアーが漏れなければ流速カスタムの高い射出力にも対応できる気密性能が確保できたと言えます。

ダダ漏れのセッティングを補うためにシリンダー容量を増すよりも、漏れないセッティングでより低負荷な流速カスタムを目指すのが私のチャンバーセッティングなのです。

 

 以上、BOLT MP5A4 Tacticalへのカスタム施工の様子をお伝えしました。