ハネっちのミリブロ?

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WA コルトゴールドカップナショナルマッチ パワーカスタム

2023-03-29 03:05:01 | フィクスド・固定スライドガスガン

ウェスタンアームズの固定スライド(フィクスドスライド)ガスガン コルトゴールドカップナショナルマッチ5inをベースにしたカスタムガンのご紹介です。

ビンテージ物のエアガン(エアソフトガン)を買うとその大半はどこか壊れています。このゴールドカップも「問題なく撃てます」と書かれてた割には、マガジンからガス漏れの音は聞こえるしトリガーの動きも悪くパワーも10禁モデルぐらい・・・、まあ約30年という経年を考えるとそんな物なのかもしれませんが ”動く” と ”使える” はどうやら違うようです。

ガス漏れ対策に硬くてパリパリになっていたパッキンを新しい物と交換、各部の作動を回復するのには全てのパーツを一度分解して大掃除する必要がありました。ちゃんと撃てるようにするだけでもビンテージガンは手間がかかります。

マガジン温度28℃時 HFC134aガス使用

ガス漏れを直して作動もスムーズになったところでノーマル時のパワーチェックです。マガジン温度28℃で0.40Jは当時の自主規制値と同じくらいですので元々の性能は回復できたのではないかと思います。

ではカスタム施工に入ります。「WAはMGCと比べてパワーが上げにくい」なんて話を昔はよく聞いたのですが、それはバルブユニットをカスタムパーツに交換するだけで済むMGCに対して、WAがいちいちマガジンを加工しないといけないからなのかもしれません。もっとも今となってはカスタムパーツなんてどちらも手に入りませんので今回の施工でもワンオフ加工が基本となります。

HOPがエアガンに搭載され始めたのはガスガンの主流がブローバックタイプに移行した頃でもありました。サバイバルゲームのサイドアームも多くがこのタイミングでブローバック化されることになりますが、単純なパワーや命中精度といった実射性能はむしろ固定スライドモデルの方がポテンシャルは高く、このゴールドカップもHOP化してやれば本来のポテンシャルを発揮できるようになります。固定HOPですので0.25~0.28g弾の使用をお勧めします。

性能には直接関係ありませんが銃口部分を広げてそれっぽく加工してみました。あとインナーバレルの短縮化はパワー的にギリギリになってしまう対策も兼ねています。

画像左:マガジン温度28℃時    画像右:マガジン温度36℃時

完成スペックはこんな感じです。ノーマルと同条件の28℃時でパワーは0.75J(0.2g弾換算86.6m/s)はノーマル比187%、マガジン温度36℃で0.89J(0.2g弾換算91.8m/s)を発生します。やっぱり死んでも撃ってくるゾンビ野郎はこのぐらいないと倒せませんよね(笑)

メタルフィニッシュと言われる二重にメッキされた仕様は手間が掛かりすぎるので今はなくなってしまいましたが、このゴールドカップにはそんな懐かしい表面処理も施されいます。「黒い1層目のメッキが剥がれると下にあるシルバーの2層目が見えてきて使いこまれてブルーが剥げた銃に見える」んだそうですが確かにそんな感じにも見えるんじゃないでしょうか?

そんな訳で昔懐かしい大年の名機が・・・いやいや最新モデルにも負けない高性能な固定スライドガスガンがまた一つ復活しました。

 

以上、WA コルトゴールドカップナショナルマッチ へのカスタム施工の様子をお伝えしました。

 


RMC Tokina 90-230mm F4.5

2023-03-22 17:08:25 | レンズ

今回は「RMC Tokina 90-230mm F4.5」の分解・掃除をやります。立派な外観ですが880gとちょっとデブなんでイマイチ人気がないレンズみたいです(^_^;)

 
全体に薄カビが発生しそのせいか写りもぼんやり・・
 
絞りリングを動かすレバーが入ってなかったけど、直に回せば良いのでそこはスル~(;^ω^)
 
ではでは分解掃除のスタートです。初めにレンズフードを伸ばして鏡筒のイモネジを外して
 
ファーカスリング→ズームリングと前から鏡筒を分解していきます
 
並行してレンズもレンズユニットも取り出します
 
後ろのマウントは交換式になってるので、イロイロなメーカーに対応できる便利な機構になっていました。
 
レンズのカビをキレイして
 
絞り羽の脱脂をしたら完成~♬
 
と思ったケド写りがぼんやり(こげぱんとかピカチューが少しボケてます)、よそのサイトではキレイな写真を撮っていた人がいたんで、レンズの並びを変えみると・・
 
やっとこさ 完成、今度はしっかり写りますっ(^◇^)
 
 
試し撮り
レンズ:RMC Tokina 90-230mm F4.5 カメラ:PENTAX K10D
焦点距離:90mm マクロ起動時(クローズフォーカス) シャッタースピード:1/500秒 ISO:200 F値:4.5
 
レンズ:RMC Tokina 90-230mm F4.5 カメラ:PENTAX K10D
焦点距離:230mm シャッタースピード:2秒 ISO:200  F値:8
 
 
感想
無理のない2.5倍ズームにマクロ機能時には60cmくらいまで被写体に寄ることができるので、使い勝手の良いレンズだと思います(^^)v
 
 お付き合い頂きありがとうございました。

RMC Tokina 35-105mm F3.5-4.5(初期型)

2023-03-15 19:48:55 | レンズ
 
「RMC Tokina 35-105mm F3.5-4.5(初期型)」の分解掃除です。トキナー光学(現ケンコー・トキナー)から1980年に発売されたこのレンズは「3倍ズームに全域マクロ機能付き」という便利なスペックがすぐに「テレ端マクロのみ」に改められたケチ?レンズで、この初期型はちょっとした珍品になってるんだそーです(^ω^)
 
分解掃除の前に早々マウントのネジ穴が1本潰れていました。珍品トキナーも状態が悪いとただのゴミですね~(^^;
 
潰れたネジをクリアして奥に進むと今度は折れたネジ頭が挟まっていました(^_^;) このレンズはキレイになりましたけど~
 
折れたネジはここにあったらしく、外れたせいで他のネジもガタガタになっていました( ̄▽ ̄;)
 
おまけにマクロ機能の切り替えスイッチを無くしてしまうアホをやらかしたんで今回のレンズ分解はグチャグチャです( ̄ロ ̄lll)
 
そんなワケでもう一個同じのを買っちゃいました( ̄▽ ̄;) と言っても元のレンズはペンタックス用で次のレンズはキャノン用、厳密にはマウントが違うんで中身も少し違うみたいです (゜o゜)
 
元のペンタックス用はズーム機構が使えないので、キャノン用の鏡筒とズーム機構をベースに使うことにして
 
レンズはキャノン用に葉っぱみたいなカビがあったので最初のペンタックス用を使いました
 
あとマウントと連動する絞り羽の部品はウチのカメラに合わせてペンタックス用を・・あ~ややこしい(;´Д`)
 
なんとか2個一仕様の「RMC Tokina 35-105mm F3.5-4.5(初期型)」の完成です┐(´д`)┌ヤレヤレ
 
 
試し撮り
焦点距離:105mm F値:8 シャッタースピード:1/60秒 ISO:200
レンズ:RMC Tokina 35-105mm F3.5-4.5 カメラ:PENTAX K100Dsuper
 
焦点距離:35mmマクロ起動時 F値:3.5 シャッタースピード:1/125秒 ISO:200  
レンズ:RMC Tokina 35-105mm F3.5-4.5 カメラ:PENTAX K100Dsuper
 
 
感想
最短焦点距離は1.6mでマクロ起動時に28cmまで寄れました。鏡筒はフォーカスリングの太さも程よく操作しやすくて、トキナーらしい正確な描写のレンズが復活しました(∩´∀`)∩
 
 
 お付き合い頂きありがとうございました。

SⅡS SOCOM MK23 パワーカスタム

2023-03-08 18:28:52 | フィクスド・固定スライドガスガン

S2Sの固定スライドガスガン SOCOM MK23へのカスタム施工の様子をお伝えします。

「ハッシュパピー」と呼ばれたMK.22 MOD.0 はベトナム戦争で米軍特殊部隊が使用していたサイレンサー搭載型のハンドガンです。亜音速の45ACP弾を使ったその銃は静かで強力、音もなく敵の歩哨がバタバタ倒れる様子を”餌を与えられておとなしくなった番犬”に例えた悪趣味なジョークは有名な話ですが、同様のコンセプトで開発されたのが実銃のSOCOM MK.23です。

まずはS2S SOCOM MK.23(以下、MK.23)の性能をチェックしてみます。パワーはマガジン温度28℃時に0.55J(0.25g弾、134aガスで計測)で、0.2g弾の弾速に換算して74m/sはバックアップ用としては十分な性能ですが、長物電動ガンを持った歩哨(敵ゲーマー)を確実に倒すにはやや頼りない気もします。

HOPの弾道が素直で命中精度も良好なのはさすがマルイMK.23のクローンモデルといったところですが、トリガープルがぎこちないところまでそっくりです。

という訳で最初のカスタムポイントはトリガーフィーリングの改善です。と言っても既存のスプリングは十分に柔らかいのでこれ以上の弱化は作動の安定性を損なう恐れがあります。そこで代わりに行ったのがマガジンリップ部分のフリクション軽減、BB弾が滑らかに給弾されるとトリガープルもスムーズになるという訳です。

サイレンサーはそのままでは使えませんでした(汗) 発射されたBB弾が中の部品に僅かに接触しているようで着弾点が少しズレてしまいます。ネジ部分のバリ取りを行いOリングを追加して正常に使えるようにしましたが、この辺は個体差があるのかもしれません。後述しますが消音性能自体はマルイ製よりも高いような気がします。

トリガーが滑らかになったら次はパワーアップです。固定スライドガスガンはクラスレスなパワーを引き出せる潜在能力の高さが特徴、”スライドが動かない旧型” なんて単純に決めつけるのは早計です。

マルイSOCOMにはカスタムバルブも発売されていますが、それらは静音性や燃費向上を主眼に置いているようですので私は純然とパワーUPに振ったバルブを作ってみました。

という訳でこちらが完成したバルブユニットです。広げられたルートと細くなったシャフトでガス流量のUPを図りましたが果たして結果はどうでしょうか?

ノーマル時と同条件で0.78J(0.2g弾換算88.3m/s)は約4割のアップ、文句なく長物電動ガンクラスのパワーです。そして安全確認としてマガジン温度を36℃まで上昇させての計測も0.86J(0.2g弾換算92.7m/s)と法規的にも問題がないことが確認できました。夏場のCQB戦ではちょっと痛いかもしれませんがゲームにも安心してエントリーできます。

サイレンサーの性能もチェックしてみます。サイレンサーなしの時で銃口から50cm離れた位置での測定値が画像左の99.2㏈、そして装着時は画像右の86.8㏈と12.4㏈の消音効果が確認できました。電動ガンにサイレンサーを搭載しても同条件化で90㏈前半ぐらいなのを考えると高い静音性と言えます。

アルミでできたマルイ製を計測したことがないので漠然とした比較になりますがABS製のサイレンサーも材質的に共鳴しにくい素材ですので性能は悪くはないようです。

長物並みのパワーに静がな発射音、高い命中精度に軽くなったトリガーとカスタム後のS2S SOCOMはゲームでの隠密作戦にピッタリ、付属のアンダーレイルマウントも好みのライトが装着できるので便利です。音もなく敵を倒す ”現代版ハッシュパピー” が誕生しました。

 

 以上、S2S SOCOMへのカスタム施工の様子をお伝えしました。

 


MGC ベレッタM92F パワーカスタム

2023-03-01 02:08:06 | フィクスド・固定スライドガスガン

MGCの固定スライド(フィクスド)ガスガン ベレッタM92Fをベースにしたカスタムガンのご紹介です。

MGCはモデルガンで有名になったメーカーなんだそうですが、このM92Fが発売された頃はそれが廃れてエアガン(エアソフトガン)が台頭してきた時代でしたので、同社も高価格帯のガスガンに販売の主力を移し始めていました。

現在では当たり前になっているガス放出バルブを内蔵したマガジンもMGCがパテントを持つ特許技術で、モデルガン譲りの凝った造形に高い実射性能を併せ持った同社の固定スライドガスガンはエアガン業界を席巻していました。

ノーマルMGC M92Fのパワーはマガジン温度28℃時で0.38J(61.9m/s)、前回やったマルイLCPと同じぐらいでサイズを考えるとかなり控えめな数値ですが、当時のASGK(日本遊戯銃協同組合)には0.4J以下の銃口エネルギー(ガスガンは夏場で0.5J以下)で製品を作らなければならないという組合規則があったのでこれに従ったものだと思います。

ただこのルール、メーカーによっては平気で破るところもあって前述のマルイなどは今でこそ優良メーカーを気取っていますが、この頃は組合規則はおろか県条例まで破ってオーバーパワーの製品を平気で小学生にまで売りまくっていましたので(私も買いましたけど)エアガンを使った事件や事故も今より多かったように思います。

と、昔話はこのぐらいにしてカスタム施工に入ります。カスタムのポイントは 1,合法的範囲内でのパワーアップ、2,高温時のパワー抑制、3、HOP化による射程距離UP の3つ、もちろん内容は現行法規に則したものです。

ガスガンのパワーアップと言えばバルブチューニング、昔は硬いシャフトが入った強化バルブを150~200%のハンマースプリングで”ぶん殴る”なんて強引なのが定番でしたが、私のカスタムでは軽いトリガープルのままで同様の効果を狙います。

これが搭載されている「サイクロンバレル」です。MGCはこのライフリングで「ジャイロ効果を発生させる」なんて豪語してましたが実際にBB弾が回転することはありません。命中精度を高める工夫はマズル付近で広げられた形状にあり、銃口から発射されたBB弾が射出エアーに乱されるのを防ぐ効果があるようです。

奥に見える固定HOPは重量弾を意識したやや強めの設定になっていますので軽い0.2g弾よりも0.25~0.28g辺りの重めの弾をお勧めします(気温や着弾点の好みで加減して下さい)。

カスタム施工後の実射データです。マガジン温度28℃時のパワーは0.82J(0.2g弾換算90.5m/s)とノーマル比215%のUP、ガスタンクの温度を更に温めた気温36℃でも0.91J(0.2g弾換算95.3m/s)と上昇率を少なく抑えられているのが確認できます。

トリガープルは滑らかなままに(余裕があったので少し弱くしています)長物電動ガン並みのハイパワーを安全に発生させることができました(0.25g弾、HFC152aガスで計測)

最大到達距離70m(弾が届く最大の距離、気温等の諸条件で変化します)、0.28g弾を使うとパワーの減速率が低く抑えられ風の影響も受けにくいのでコツさえつかめば意外な程に遠くのターゲットも狙えます(重い弾でもパワーは落ちません)。

ブローバックモデルのような作動の派手さはありませんが命中精度やパワーに優れるのが固定スライドガスガンの長所、時代を経て再び往年の名機が始動し始めました。

 

以上、MGC ベレッタM92F へのカスタム施工の様子をお伝えしました。