東京マルイ M4パトリオットHCをベースにしたカスタム電動ガンのレビューです。
ハイサイクル電動ガンをベースに流速チューン・カスタムを行うには十分な耐久性を確保するのが重要、なぜなら流速化で増える負荷に加えて連射速度が通常サイクルの1.5~2倍程度のハイサイクル電動ガンではその負荷も飛躍的に高まってしまうからです。そんな過酷な条件でのセッティングを可能にしたM4パトリオットHC パワーカスタムαは、ギアとピストンをちょっといじっただけのエセ流速ハイサイクルカスタムには真似のできない高い実射性能と耐久性を両立できるカスタム電動ガンです。
画像左:0.20g弾ゼロHOP 中:0.25g弾HOP適正 右:0.28g弾HOP適正
という訳でまずはノーマルスペックから見ていきたいと思います。0.20g弾でそこそこあるパワーがHOPと重量弾の使用で徐々に低下していくのがお分かり頂けるでしょうか。発射サイクルはリチウムポリマー7.4v/2000mAhバッテリー使用時に24.5発秒、公称値に少し足りませんがバッテリーを新しくすればもう少し上がるのかもしれません。
画像左:0.20g弾ゼロHOP 中:0.25g弾HOP適正 右:0.28g弾HOP適正
こちらはパワーカスタムαでの計測結果、0.20g弾ゼロHOP時よりも0.25g弾や0.28g弾でのHOP適正時の方がパワーが増しているのが分かります。また発射サイクルの低下を最小限に抑えることができるのは加速シリンダーを使った流速化やギアセッティングの効率化などの技術を積み上げた効果で、ニッケル水素バッテリーでの運用も可能になっています。
そして流速カスタムと言えば気になるのが発射音、特に今回のパトリオットのようなショートモデルをベースにした場合には大きくなりがちですが、画像左のノーマル96.4㏈に対して消音対策も施したパワーカスタムα(画像中)では95.6㏈と音圧は-0.8㏈の低下を確認できました。更にサイレンサーを装着した状態での画像右89.3㏈は下手な消音カスタムと比較しても引けを取らない数値です。*計測は銃口から直角に50cm程度離れた屋内で行いました。
ノーマルのハイサイクル連射はそのままに重量弾を使った遠距離&静音射撃が可能なM4パトリオット パワーカスタムα、遠くから飛んでくるBB弾シャワーに敵ゲーマーも苦戦することになるかもしれません。
以上、マルイM4パトリオット パワーカスタムαのレビューをお伝えしました。