東京マルイの電動ガン H&K MP5SD6をベースにしたカスタムガンをご紹介します。
唐突ですが次世代電動ガンの「リコイルオミット」っていうカスタム、「次世代電動ガンからリコイル機能を外してゲームで使いやすくしている」んだそうですが「せっかく付いてるギミックをキャンセルするくらいなら最初から普通のを買えばいいのに」なんて思いますよね?でもそれしてでも欲しくなるくらいの実射性能がそこにはあるのです。
このマルイ H&K SD6(以下、SD6)は「スタンダード電動ガン」と言われるカテゴリーの製品です。パワーは0.2g弾ゼロHOP時に0.68J(82.7m/s)にフルオートサイクルが16.6発/秒(リチウムポリマー7.4v、2200mAh使用時)、普通に使う分には何の不満もない ”良くできた日本製の電動ガン” なのですが、サバイバルゲームで次世代電動ガンと撃ち合うと射程距離や命中精度の差を痛感してしまうことになります。
「値段が高いから当たり前だろ」なんて言ってしまえば元も子もない話なのですが、でもその理由が分かればリコイルオミットなんてしなくてもスタンダード電動ガンの性能を格上げするができる筈です。
「ならM○○スプリングを入れて、HOPに○○も組んだら・・・」でもそんな簡単な話なのでしょうか? 次世代電動ガンはマルイが技術の総力を上げて作った最上位グレードの製品です。売れたらOKみたいなパーツメーカーの安っぽいインチキ商品がそれと同性能なんて考える方がどうかしています。次世代電動ガンの性能を手に入れるにはもっと根本から改良する必要があるのです。
左:0.2g弾ゼロHOP 右:0.25g弾HOP適正
次世代電動ガンがスタンダード電動ガンと決定的に違うのは ”セッティングの違い” です。スタンダード電動ガンが0.2g弾を使う前提で設計されているのに対して次世代電動ガンは0.25g弾を基準とします。つまり空気抵抗に強く命中精度にも優れる重量弾の性能を引き出す設計がなされているのが次世代電動ガンなのです。
そして私がカスタムしたSD6にもこれと同様のチューニングを行っています。データを一見すると運動エネルギーが2割程度上昇しているだけにも思えますが、0.25g弾に適正HOPを掛けた状態でもジュール(J)値の低下がありません。これはゼロHOP時に最大パワーを発生させるスタンダード電動ガンやそれをチューニングした一般的なカスタム電動ガンにも見られない特性です。
発射音は銃口から直角に約50cm離れた箇所での計測で92.4㏈、SD6は元々サイレンサーが搭載されたモデルということもあり静音性能も電動ガンクラスではトップレベル、でもサイレンサーが無くてもノーマルと同レベルの音圧が保てるのは ”爆音” なんて揶揄される一般的な流速カスタムとも異なる性質と言えます。
リコイルオミットされた次世代電動ガンと同等の実射性能を誇るスタンダード電動ガン、3バースト機能はありませんがその分シンプルで故障も少なく扱いも容易です。がっちりしたメタル製の次世代SD6も悪くはありませんが、肩ひじ張らずに振り回せる「軽さ」もゲームでは大きな武器になるのではないでしょうか。
・水平射飛距離 55m~ / 0.2~0.25g弾
・有効射程距離 60m~ / 0.2~0.25g弾
・最大到達距離 80m~ / 0.2~0.25g弾
・フルオートサイクル16.2発/秒
以上、マルイ H&K MP5SD6 カスタム流速 のレビューをお伝えしました。