ハネっちのミリブロ?

エアガンはyahooオークションでもyukichi10500のIDで出品していますので併せてご覧頂ければ幸いです。

CANON FL 50mm F1.8 Ⅰ

2023-02-22 01:30:17 | レンズ

「CANON FL 50mm F1.8 Ⅰ」の分解掃除です。このレンズは1964年にCANONの一眼レフ FXの標準レンズとして登場し、最短焦点距離60cmの使いやすさと明るさで親しまれていたそうです。

 
今回入手したレンズは駆動部分の動きが重く汚い個体だったので、まずは触れるよーに全体を磨きます(;・∀・)ゴシゴシ
 
次にマウント側面のネジを外してリングを回して外します。
 
後ろのレンズユニットの外します
 
前のレンズユニットも外します
 
重くなっていた原因は自動絞りの切り替えレバーとフォーカスリングだったので古いグリスを取り除いて新しいのを塗り直します
 
新しく塗るのは私の兄(カスタムおじさん)が持ってたマルイの電動ガン用グリス(・ω・)ノ
 
コレを適量塗って♪
 
馴染ませたらズームリングの動きは復活しました(^○^)
 
後は絞り羽を脱脂して
 
レンズもキレイにしたら
 
掃除は終了です✌
 
 
レンズ:CANON FL 50mm F1.8 Ⅰ カメラ:E-PL1s
シャッタースピード:1/40秒  焦点距離:50mm F値:3.5 ISO:100
 
ってことでキレイに写るようになりましたとさ、これら色んなモノを撮っていきたいです( ^)o(^ )
 
 お付き合い頂きありがとうございます。
 

マルイ LCP カスタム

2023-02-15 00:35:18 | フィクスド・固定スライドガスガン

東京マルイの固定スライド(フィクスド)ガスガンLCPをカスタムしてみました。

命中精度が高く、パワフルで燃費にも優れ、おまけに寒さに強くてお値段もお手頃な固定スライドガスガン、でも中々新作がでないのはたぶんメーカーが儲けないからでしょうね。

どうあがいても高く売れない旧型(ソーコムはオマケをいっぱいつけて売ってますけど)が開発費用の掛かった新作ブローバックモデルを食ってしまってはメーカーも困るってのは理解できるのですが、おかげで古いのをしつこく使い続けている私のようなユーザーもいるんです。

と思ってたら久しぶりに新作の固定スライドガスガンをマルイがシリーズ化してくれました。もちろん上位機種を食わないように小型モデル限定という制約つきですが(汗)

箱出しLCPノーマルのパワーはマガジン温度28℃(手で少し温めたくらいの温度です)で0.36J(HCF134a使用)、0.2g弾の弾速にすると60m/sぐらいといったところでした。インナーバレルが60mm台しかない小型モデルとして見ればこんなものなのかもしれませんが、固定スライドガスガンとしてはかなりのアンダーパワー、あと気になる箇所も少々ありました。

気になる箇所その①は「指が痛いトリガー」、トリガープル自体は2.5㎏ぐらいで固定スライドガスガンとしてはそこまで重くありませんが、私の場合トリガーの角がちょうど指の骨に当たるので重いというよりは痛いんです。あとハンマーリリース後のトリガーに遊び(隙間)がありすぎるのでラフに撃つと銃が大きくブレてしまいます。

気になる箇所②「極ショートストロークなハンマー」、フルサイズ仕様のマガジンで内部スペースが少なくなるのは分かりますがLCPのハンマーはそれ以上に可動域が制限されています。

スペースにはまだ余裕があるしトリガーのストロークも遊びまくっているので、この辺はバリエーション展開を考えてユニット化した弊害といったところでしょうか、ガク引きトリガーもこれが原因です。

と、イロイロ文句を並べたところでカスタムに入ります。まずは前述したハンマーのストロークアップ、前述したトリガーの遊びを利用すればハンマーの可動域を伸ばすことができます。

シアーの調整はデリケートな作業で失敗するとトリガーが引けなくなりますが、ギリギリまで詰めるとトリガーの遊びをなくしてハンマーのストロークアップも同時に図ることができます。

あと分解していて気がついたのですがノーマルはこの部分にバリがあるのでハンマーの動きが悪くなっているようです。バルブを叩く力は少しでも欲しいので均してフリクションを最小限に抑えておきます。

トリガーの可動域が変わると給弾のタイミングも変更する必要があります。ついでにパーツの接触部分に真鍮製のパーツを挟んでフリクションを抑え、その分でリターンスプリングは少し弱くしてみました。

バルブチューニングも行いました。ヘッドの小さな左の真鍮製バルブがノーマルで右のやや大きいのが私の作ったものです。バルブベースの口径もこれに合わせて拡大しました。バルブ径が大きくなるとマガジン側にも干渉してしまうので手を入れる必要がありますが、無加工で取り付けできる市販のカスタムバルブよりもガス流量のUPが図れます。

ひとまず試射です。パワーは0.47J(ノーマルと同条件)でノーマル比130%のUP、小さなマガジンとフルサイズモデルの半分しかないバレル長のLCPでもそれと並ぶ十分なパワーを得ることができました。インナーバレルをもっとタイトな物に交換すれば更に上がるんじゃないかと思います。

トリガーの遊びがなくなったことで固定スライド本来の命中精度も復活、めでたく上位モデルと並ぶ性能を手に入れたLCPカスタムだったのですが・・・

やっぱり指が痛いんで少しハンマースプリングを弱めてみました。この辺は個人差があるとは思います(汗)

そんな訳で最終的にパワーは少し下がって0.42J(画像左)です。これでもマルイの18禁エアコッキングハンドガンぐらいとは並ぶので良しとしておきましょう。ちなみにこのセッティングでも温度を36℃まで上げれば0.60Jくらい(画像右)出るようですので、真夏は長物電動ガンともガチ勝負ができるかもしれません(笑)

ところでLCPをイジってて思い出したのですが、ウチにはもう一丁コンパクトなガスガンがあるんです。25年前にカスタムしたこの25オートもまたそのうちご紹介したいと思います。

 

以上、マルイLCPへのカスタム施工の様子をお伝えしました。

 


Ai Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5

2023-02-09 15:14:00 | レンズ

今回は「Ai Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5」の分解掃除です。発売時期は1983年、3倍ズームにマクロ機能付きで「これ1本で何でも撮れる」みたいな評価でワリと好評だったみたいです。

 
でも、私が買ったのは絞りもズームもジャリジャリするジャンク品、レンズにカビがないというのがせめてもの救いでした(;・∀・)
 
ジャリジャリの原因はグリスに混じった細かなゴミや砂、中心部のズーム機構まで入り込んでたのを地味に拭き取っていきます
 
他にもレンズの中ユニットのクッションの板バネが曲がってたり
 
前の持ち主が間違って組んだみたいでレンズの順番がバラバラだったりと問題ばかりです(;^ω^)
 
気を取り直して折れたバネは形を直してユニットはスムーズに動くように
 
レンズの並びはニコンのレンズ構成図を参考にやり直して
 
ずれてた無限遠も再調整✌
 
マクロ機能のリングの位置は位置決め用に印があったので楽ちんでしたが、前の持ち主の扱いが悪かったみたいで内部まで小傷でいっぱいでした( ;∀;)
 
とか言いながらも、なんとか完成です(`・ω・´)
 
スペック
発売時期:1983年 焦点距離:35-105mm レンズ構成:12群16枚 F値:3.5-4.5 絞り可動範囲:3.5~22
最短焦点距離:1.4m  マクロ起動時:約50cm
 
 
 焦点距離:50mm  マクロ F値:3.5 シャッタースピード:1/60秒  ISO:200
レンズ:Ai Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5
カメラ:Nikon D80
 
 
焦点距離:35mm F値:8 シャッタースピード:1秒  ISO:200
レンズ:Ai Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5
カメラ:Nikon D50
 
感想
近くも遠くも撮れるコンパクトな3倍ズームはこれからも使えそうです( ^)o(^ )
 
  お付き合い頂きありがとうございました。

HFC134aと152aガスの比較

2023-02-02 14:50:20 | 実験&考察(エアガン)

私が初めてガスガンを買った頃のガスと言えばフロン12(CFC12)、それがオゾン層に穴を開けるとか言われ始めて登場したのがHFC134a(以下、134a)で、その134aも今では地球温暖化に影響があるとかで、これからはHFC152a(以下、152a)や色々混ぜたハイブリットガスに順次替わっていくようです。

という訳で今回は ↑ この2種類のガスの性能を比べてみたいと思います。左は「ウッドランドBBガス(フジカンパニー)」、特に拘りはありませんが安いので何となく昔から使ってる134aガスです。そして右が152aガスの「ハイバレットガス(ライラクス)」になります。

黒い缶で何となく凄そうなイメージですが152aは134aよりも少しガス圧が低く、気温25℃時の飽和蒸気圧(気化したガスの圧力)が11%程度低くなるそうです。また冷えやすく連射するとパワーの低下が激しいなど調べた限りではあまり良い印象がありません。

不燃性の134aに対して152aは可燃性、温暖化係数は134aに対して1/10程度と一見すると環境に優しそうですがCO2(炭酸ガス)と比較すると140倍(汗) でもいくら環境優良児でも10倍以上の圧力があるCO2をエアソフトガンに直接充填して使うのは法的にもかなり微妙なので、この辺が代替えガスとしては無難になるのかもしれません。

比較に使ったのはKHC(啓弊社)の「 MOD.92F(M92F MODEL・モデル)」、固定スライドタイプのガスガンです。サイレンサー仕様にしたのを以前に紹介しましたが、あれから普通の銃口っぽいアダプターを作ってみました。もちろんアダプターを変えればサイレンサーも取り付けれます。

買った時からインナーバレルは1cmくらい短くなっていましたし、加えてガスルートを拡大とハンマースプリングのテンションも変えて(弱めて)ありますのでノーマルとは全く違った特性になっていると思われます。

↑ では室温の22℃から始めます。画像の左が152a、右は134aです。マガジンの表面温度を非接触型の温度計で確認してから0.25g弾を使ってそれぞれの初弾を計測しました。

HFC152a 0.81J  HFC134a 0.76J

あれ?なぜか152aの方がパワーありますね~、ガス圧は134aの方が高いはずなのでちょっと意外です。パワー差は6.5%になりました。

↑ 続いて30℃までマガジンを温めて測定します。ヒートガンを使って加熱してから同条件で計測しました。

HFC152a 0.91J  HFC134a 0.86J

ガスの違いによるパワー差は5.8%と22℃時と同程度、上昇率も152aが12.3%で134aは13.1%でした。

↑ 35℃時の計測結果、計測方法は同じです。

HFC152a 0.94J  HFC134a 0.84J

ガスの違いによるパワー差は11.9%、温度による比較(22℃時)は152aが16.0%で134aは10.5%の上昇、134aは30℃での計測時よりもややパワーが下がっています。

↑ 40℃での計測結果、こちらも計測方法は同じです。

HFC152a 0.88J  HFC134a 0.82J

ガスの違いによるパワー差は7.3%、温度による比較(22℃時)は152aが8.6%で134aは7.8%の上昇、30℃時に見られたパワーダウンが152aでも発生しました。

最後は連射による冷えの影響を見てみます。0.25g弾を使ってマガジン温度30℃で0.5秒程度の間隔をおいて4発続けて発射してみました。(ジュール表示が出ないので弾速で見ていきます)

最高値 82.1m/s(0.84J)  最低値 80.87m/s(0.81J)

まずは134aからです。最高値の3発目と最低値の2発目の差は1.6%、冷えによる弾速のばらつきは特に確認できません。予想はしていましたがガス消費量の少ない固定スライドガスガンは電動ガン並みに安定した弾速のようです。

そしてHFC152aでの結果は・・・こちらもそこまでの変化はないようです。

最高値 85.79m/s(0.91J)  最低値 84.64m/s(0.89J)

最高値の1発目と最低値の3発目の落差は1.3%でむしろ134aより少な目、1~3発目は徐々に低下しているので冷えの影響が出ているとも言えますが、4発目ではまた高い数値が計測されており誤差の範囲内とも言えます。

 

総評

単純なガス圧だけであれば134aに対して11%低くなる152aですが、実際には最大値で12%も高いパワーを発生させていることが分かりました。152aのパワーが高いのはガス圧が低いことでバルブ開度が大きくなり圧力低下を補う以上の流量でガスが放出されたのが原因ではないかと思われます。また134aのパワーが温度の変化に対して安定していたのも高温時に圧力が高くなりすぎてバルブの開度が制限されてしまったことが原因です。

連射テストで冷えによる影響を明確に確認できなかったのは、テストに使用したのが燃費の良い固定スライドガスガンだったからであり、遥かに多くの(一般に5~7倍程度)ガスを消費するガスブローバックを使えばまた違いが出るのかもしれません。

もっと寒い時のデータも計測したら良いのかもしれませんが、冬の屋外などでは僅かな性能差を気にするよりも銃やマガジンを温めながら使った方が手っ取り早いですし、常温では152aガスもとりあえずは使えそうなのでひとまずこのテストは終了します。

 

以上、HFC134aと152aガスの比較テストの様子をお伝えしました。