ハネっちのミリブロ?

エアガンはyahooオークションでもyukichi10500のIDで出品していますので併せてご覧頂ければ幸いです。

Nikon Ai Zoom -NIKKOR 80-200 F4.5

2022-07-30 17:02:14 | レンズ

今回は「Nikon Ai Zoom -NIKKOR 80-200 F4.5」をお掃除しますっ( ^)o(^ )

このレンズは1977年にニコンがカメラに内蔵した露出計と絞りレバーを連動させた「Ai Nikkor」シリーズの一つで、大卒の初任給が96.000円だった当時に¥101.000というふっかけた値段で売ってたそーです(^^;

 

それから50年経って私が手に入れた個体は、外観はキレイんですがレンズにでっかいカビが生えてたり、直線ズームと絞り羽の動きがぎこちないジャンク品になってました・・かつての高級レンズもイロイロとガタが出てくるみたいです(^_^;)

 

そんなワケでさっそく直していきます。レンズのカビは前ユニットを分解してちょっと拭いたら案外あっさりお掃除できました✌

 

次はマウント側から分解していきますが、そのネジがメッチャ固い・・オールドニッコールのネジが難モノなのは有名ですが、毎度苦戦してます(^_^;)

そんなネジを緩める為には ‶アルコール漬け”です。アルコールを浸したキッチンペーパーをネジにの部分に引っ付けてラップを巻いたら24~72時間ほったらかしにしておきます。大きな瓶にそのまま浸す強者もいるらしいですケド(*^▽^*)

マウントや絞りリングを外して後ろユニットをだしたら

 

グリップのゴムを外してカバー止めてる3個のネジを外しますがココで大失敗、ネジが1コ潰れてしまいました( ;∀;) まあ、あと2本あればとりあえず機能的には大丈夫なんですが・・

先に進むと直線ズームのネジも潰れました(;´・ω・)(;´・ω・) コレは特殊な形のネジで1本しかないので  けっこーヤバいΣ( ̄ロ ̄lll)っす。仕方ないので カメラにはあまり興味のない 兄(カスタムおじさん)にHELPを頼みました

 私「このネジ新しく作って~」

 兄「フッフッフ、そいつはちと高くつくぜ(ポルコロッソ風)」

ワケの分からないことを言いながら何か回してます( ̄▽ ̄;)

 

で、完成したのがコレ(^ω^) 潰れたネジを新しくして、ナイロン製の部品で直線ズームの動きも良くなります。

 

組み込むとこんな感じです。ネジは別なのを加工して、あと白いワッシャーは電動ガンの部品を加工してるそーです。あざっすm(__)m(なんだかスゴク後が怖いよーな気もするけど)

絞りユニットを外して調整すればお掃除は終わりです。

 

イロイロあったけど、なんとか完成しましたヾ(o´∀`o)ノ

 

9枚12群のレンズ構成、 どの焦点距離でもコントラストの落ちを感じない優秀なズームレンズは、さすがに値段が高いだけのことはあったみたいです(^ω^)

 

という感じで「Nikon Ai Zoom -NIKKOR 80-200 F4.5」の分解掃除でした。

 


高温パワーテスト

2022-07-08 03:45:52 | 実験&考察(エアガン)

そろそろ暑くなってエアコンの季節、そして気になるのがガスガンのパワーです。 ブローバックモデルならスライドの動きが多少良くなるくらいですが、元々がハイパワーな固定スライドで、しかもいじくり回したカスタム仕様などは特に気をつけないといけません。

そんな訳で今回は基本構造が同じでセッティングの異なる2丁のフィクスドスライドガスガンを使って、温度によるパワーの変化を見ていきたいと思います。

↑ まずはウェスタンアームズのM6904をベースにしたカスタムガン(以下、WA)、スライドとグリップを切り詰めたキャリーガンながら高い実射性能を併せ持つ私のお気に入りです。パワー系のカスタムに加えて高温時には不要なパワーの上昇を抑えるリミッター機能も持たせてあります。(画像右のデータです)

↑ そして比較するのはBWCのM6904(以下、BWC)、前述のWA M6904と同じ基本構造ながら高圧ガスを使うために強力なハンマースプリングが組み込まれた海外製のガスガンになります。日本仕様として流通している製品なのですが、その重いトリガープルは昔の”極悪改造ガスガン”を思い出させるフィーリングで何となくヤバい気もしますがどうなるでしょうか・・・(画像左のデータです)

 

↑ という訳でさっそくテストに入ります。まずはエアコンが効いた室温の28℃、温度はマガジンの表面温度を非接触型温度計で計測し、HFC134aガスと0.25gBB弾を使います。

WA M6904カスタム 0.71J/0.25g弾

BWC M6904 0.58J/0.25g弾

WAはこの気温で既に長物電動ガン並みのパワーがあります(0.2g弾換算84.2m/s)、対するBWCは一般的なガスハンドガン並み(0.2g弾換算76.1m/s)で意外と普通でした。

↑ 続いて31℃、これは初夏の気温といったところでしょうか、マガジンを手で温めて計測しました。

WA M6904カスタム 0.80J/0.25g弾

BWC M6904 0.71J/0.25g弾

28℃時に対してWAが111%でBWCは112%と両機種共に同程度の上昇を確認できました。わずか3℃でも違いが出るようです。

 

↑ 次は真夏の屋外を想定した36℃、ちなみに警視庁が示したガイドラインでは35℃以下で0.989Jが上限とされていますのでこの温度で問題がなければ適法品となります。 ヒートガンでマガジンを温めて計測しました。

WA M6904カスタム 0.94J/0.25g弾

BWC M6904 0.88J/0.25g弾

どちらも規制範囲内で問題ないようです。31℃時に対してWAが約117%でBWCは123%と上昇率に少し違いは表れましたが、ここまでは両機種共に気温の上昇に合せて順当にパワーを上げてきています。

 

↑ では更に高い温度ではどうなるのでしょうか。続いては40℃、炎天下に銃を屋外で放置したような状況です。

WA M6904カスタム 0.92J/0.25g弾

BWC M6904 1.02J/0.25g弾

ちょっと面白い結果がでました。BWCは36℃時に対して115%と依然パワーが上がるのに対してWAは逆に97%と少し下がっています。BWCは1Jを超えていますが前述したとおり35℃以下で基準内に収まるのでこの状態でも合法です。

 

↑ 次は炎天下の車内に銃を置き忘れた時を想定した45℃、マガジンを手に持つとかなり熱くなっています。

WA M6904カスタム 0.91J/0.25g弾

BWC M6904 1.12J/0.25g弾

リミッター機能によりガス圧の上昇に合せてバルブの解放面積を抑えるWAのパワーはほぼ横ばいですがBWCはさらにパワーが上昇しました。ただBWCも上昇率は前回40℃から109%と少なくなっていますのでこの辺がピークのようです。

 

↑ 最後は50℃、これ以上は樹脂パーツが変形しそうなので怖くて温められません。マガジンも熱くて素手では持てなくなっています。

WA M6904カスタム 0.91J/0.25g弾

BWC M6904 1.02J/0.25g弾

依然WAはリミッター機能が働いてほぼ横ばい状態、BWCもピークを過ぎて45℃時に対して91%とパワーダウンしてしまいましたのでテストはこの辺で終了です。

 

総評

昔ガスガンを夏の車内に置き忘れて撃てなくなった経験がある方なら納得の結果かと思いますが、気化効率とパワーは必ずしも一致しません。なぜなら高い内圧のバルブを解放するのにはそれに応じた強い打撃力も必要なのですがハンマースプリングを指の力で圧縮するのにはその強度にも限界があるからです。

この特性をレギュレーションや法規に合わせてセッティングしているのが私がカスタムしたWA M6904カスタムであり、常温ではノーマルよりもハイパワーながら高圧時にはバルブの開閉量を抑えてパワーの上昇を抑えることで適法性も両立していることが今回のテストで確認できました。

↑ またBWC M6904についてもこのテストの後で同様の加工を行っています。いくら合法でもMAX1.1Jなんてパワーはやはり気持ちが悪いですから・・・、加工後は高温時でもちゃんと規制内のパワーに収まるようになっていますのでご安心下さい(笑)

以上、高温パワーテストの様子をお伝えしました。


Nikkor-Q auto 135mm F3.5 Ai改

2022-07-01 20:20:29 | レンズ

古いレンズを分解していくシリーズ第5弾は「Nikkor-Q auto 135mm F3.5 Ai改」です

このレンズは人気のNikkor-Q・C auto 135mm F2.8の弟分として1969年 NikonのフィルムカメラFシリーズに発売されました。
 
ちなみにAi改ってのは1977年にニコンがレンズの絞りレバーをカメラの露出計に連動させたAi方式のF3を発売した時に旧方式レンズを2本まで無料で改修してたからで、メーカー改修済みのレンズをAi改っていうんだそーです(* ̄- ̄)ふ~ん
 
 
私が買ったものは良く使い込まれた外観に少々のカビがあるおじいちゃんレンズでした 
 
では分解掃除を始めます。銘板をゆるめると・・
 
前ユニットがゆるっと出てきました。中途半端に開けて止めてしまったみたいで、けっこー雑に扱われてたみたいです(;^ω^)
 
ユニットを分解すると分厚い合わせレンズが出てきました
 
レンズのカビは合わせレンズの外側にありました。内側がカビてたらエライことになってたのでラッキーです(^◇^)
 
次はマウント側からの分解・・でも、ネジがが ガチガチで緩みません(つд⊂)
 
Nikkorのネジは固いので有名(;^ω^) 無理せず他の方法で分解していきます
 
ピントリングにあるイモネジを外して先のカバーを外したら
 
下に出てくるイモネジを外して後ろユニットを取り出します
 
レンズ構成は3群4枚 でした
 
元どーりに組んで試し撮り・・ボケボケですΣ( ̄ロ ̄lll)
 
前の持ち主が組み戻した時にレンズの戻し方を間違ってたみたいで、きちんと直して再挑戦っ、中古レンズはこーゆーコトが時々あります( ̄▽ ̄;)
 
はいっ、キレイに撮れました(^◇^)
 
Nikkor-Q auto 135mm F3.5 Ai改、半世紀たっても使えるレンズでした。