Δ・・三角ではなく”デルタ”(笑) 今回は超重量弾を使うスナイパーライフル、マルイ VSR-10 プロスナイパー パワーカスタム流速Δのご紹介です。
パワーカスタム流速Δは超重量級の0.32~0.36弾の使用を想定したセッティングなのですが、一般には使わないような重い弾を使うのでサバイバルゲームでは被弾時の傷みが必要以上に強いらしく、過去にはそれが原因でトラブルになった経緯もあり現在は主にプリンキング(標的射撃)や害獣鳥の撃退などを目的とした用途に向けて製作している施工メニューです。
という訳でまずはノーマルプロスナイパーの性能を見てみたいと思います。パワーは0.2g弾ゼロHOP時に0.87J程度、弾速で表現するのであれば93m/sちょっとといったところで日本規格のエアガンの中では十分なパワーが確保されています(画像左)
そして画像右が0.32g弾に最大HOPを作動させた時のデータです。パワーの低下率を-15%程度に抑えているのは基本性能の高いボルトアクション式のエアガンでしかも信頼のマルイといったところでしょうか。
このぐらいの性能であれば、あとちょっとイジればサバイバルゲームでスナイパー気分に浸ったり、30m程度のマンターゲットを狙うスナコン(スナイパーコンテスト)にも出場できるレベルにはなるかと思います。
ただこんな重さの弾では全然飛ばないとは思いますが・・・
という訳でここからはパワーカスタム流速Δのデータを見ていきます。ノーマルと同じ0.2g弾ゼロHOPのパワーは0.65Jで弾速は80m/s、ノーマル時よりも30%ほど低下しています。
そして画像右がピーク時のデータ、パワーが一気に上昇するは他の流速系カスタムと同じですが、私のパワーカスタムは弾に十分な揚力(HOP)が発生するタイミングで本領を発揮します。
でもいくら飛んでも当たらなければ意味がありませんよね。パワーカスタム流速Δはスナイピングを前提としたセッティングですのでインナーバレルの共振現象についても十分に配慮する必要があります。
そのため一般に流速カスタムで行われるバレルカットは行わず、代わりに「排気ホール加工」での揚力(HOP性能)確保や制振材の使用により、ハンドガン並みの極短縮バレルから生まれる強力な流速効果とロングバレルを採用したプロスナイパーならではの高い集弾性能を両立しています。