ハネっちのミリブロ?

エアガンはyahooオークションでもyukichi10500のIDで出品していますので併せてご覧頂ければ幸いです。

VSR-10 プロスナイパー カスタム流速サイレント

2021-04-28 20:54:16 | ボルトアクション(エアガン)

東京マルイのボルトアクションエアライフルVSR-10プロスナイパーをベースにしたカスタムガンのご紹介です。

サバイバルゲームのスナイパーライフルに求められる性能とは「飛距離」と「精度」、フルオートでバリ撃ってくる電動ガンに単発コッキングガンで対抗するのですからこれは絶対に必要です。そしてもう一つ外せないのが「静粛性」、大きな発射音では自分の居場所が敵にバレてしまいますし、反射神経の優れたゲーマーなら弾が到達するまでのわずかな時間でも素早く回避行動をとられてしまいます。その条件をすべて備えたスナイパーライフルがこのVSR-10 プロスナイパー カスタム流速サイレントなのです。

 

カスタム流速サイレントは名前の通り流速チューン・カスタムに属する施工内容で、加速に必要なインナーバレル長を短縮(カットはしていません)し、ピストンスプリングを強化することで射出力の向上を図っています。

ノーマルプロスナイパーのパワーピークが0.2g弾ゼロHOP時なのに対して、 カスタム流速サイレントは画像左の同条件時よりも画像右の0.28g弾HOP適正時に最大パワーを発生、空気抵抗や風の影響を受けにくい重量弾に対して十分なパワーと揚力(HOP)を加えることで飛距離と精度を向上させています。

 

そしてもう一つの特徴が発射音です。一般に流速チューンと言われるセッティングを行ったカスタムエアガンは「爆音」と評されるような大きな発射音がしてしまうものなのですが、このセッティングはちょっと違います。

カスタム流速サイレントは前述したように単純なバレルカットを行っていません。代わりに行うのがレゾネーター加工でインナーバレルとアウターバレルの間にある空間を反響空間として利用することで共鳴効果による消音を行っているのです。

その効果は画像左のノーマル発射音が92㏈なのに対して画像右の89.3㏈と-2.7㏈の減音効果を発揮、流速化で大きくなった発射音を抑えて更にノーマルよりも小さな発射音を実現しているのです。 *計測は銃口から直角に約50cm離れた室内で計測しています。

 

そしてプロスナイパーにもサイレンサーアダプターを装着すればサイレンサーを取り付けることができますので試してみました。結果はノーマルサイレンサーなしに対して-13.3㏈の78.7㏈、サイレンサーを使用しなくても十分静かですが更に小さな発射音となりました。

 

プロスナイパーならではロングバレルの精度と流速カスタムによる遠距離性能のUPに加えて小さな発射音で、サバゲースナイパーに求められる性能を凝縮したVSR-10 プロスナイパー カスタム流速サイレント、もちろんプリンキングを楽しむのにもムードバッチリに仕上がっています(笑)

 


S&T M4 BABY パワーカスタムα

2021-04-18 15:08:02 | 海外製STD電動ガン(エアガン)

S&T M4 BABYをベースにしたカスタム電動ガンのご紹介です。

以前ストックがついた同モデル(M231ストックバージョン)を題材にしたことがありますがそれを更に短くしたのがこちらのM4 BABY、ここまで小さくなると長物というよりは大きめのハンドガンといった感じです。外装パーツも丈夫で質実剛健で雰囲気イイですよね~

 

パワーは0.74J(画像左)、0.2g弾ゼロHOP時のパワーはマルイ スタンダード or 次世代電動ガン並みの性能がでています。が、0.25g弾HOP適正時には0.57Jに低下、まあ海外製電動ガンとしてはこれで十分なんでしょうが少し寂しい気も・・・

 

という訳でカスタムしてみました(笑)

今回施工した「パワーカスタムα」は私の電動ガン向け施工メニューの一つで、加速シリンダーのままで性能向上を図る効率や耐久性能を考慮した流速カスタムです。

HOPを作動させるとパワーダウンしてしまうノーマルに対して0.25~0.28g弾HOP適正時に最大パワーを発生させるセッティングは、サバイバルゲームのレギュレーションにも則しておりノーマル時よりも数段高い性能が発揮できます。

 

そして発射音についてもメリットがあります。一般的な流速チューンは飛距離が伸びても大きくなった発射音で自分の居場所がバレてしまいサバイバルゲームではかえって不利になってしまうこともありますが、パワーカスタムαは画像左のノーマル(103.9db)に対して右の(98.7㏈)と-5.2㏈も発射音が小さくなっています。これならゲームでも安心して使えますよね *銃口に対して約50cm離れた屋内計測の結果

 

「普通の流速チューンもサイレンサーを使えば静かになるぞ」 だったらパワーカスタムαにサイレンサーを合わせるともっと静かになりますよ。

組み合わせたサイレンサーは前回「サイレンサーの効果」の記事でハンドガンのM6904にも使用したものですが音圧はさらに下がって91.6㏈になりました。 *同条件で計測

そして発射音が静かになると問題になる電動ガンのギアノイズにも抜かりはありません。最初にご覧頂いた弾速計のデータからも分かるとおりピストンスプリングを強化しているにも関わらず発射サイクルが向上(+1.1発/秒)しているのは滑らかな作動の証、ギア調整を含むトータルなセッティングで性能向上を図るのがパワーカスタムαなのです。

小さいけれど頼りになるヤツ、S&T M4 BABY パワーカスタムαはそんな凄い?カスタム電動ガンなのです。


サイレンサーの効果

2021-04-02 15:33:15 | 実験&考察(エアガン)

サイレンサーと言えば映画に出てくる特殊部隊の定番アイテム、歩哨を音もなく倒しながら作戦を遂行する様子は戦いのプロといった感じです。そんなサイレンサーをエアソフトガンに取り付けるとどうなるのか?今回はその効果について調べてみたいと思います。

*判定は室内で銃口から約50cm側方に離れた位置に置いた音圧計と私の主観(耳)で行っています。

 

1、フィクスドスライドガスガン

エアガンで一番サイレンサーが似合うジャンルと言えばこれ、ガスブローバックが全盛の現代では少数派となってしまったスライド固定式のガスガンですが、可動部が少ないことでサイレンサーによる消音効果が最も高く、高い命中精度やパワーと併せてサバゲーサイドアームとしての実用性は今でも衰えることがありません。

計測に使用したのはウェスタンアームズのS&W M6906をベースにした私のカスタムガンです。M14正ネジ&逆ネジ仕様のサイレンサーが装着でき、使用するサイレンサーも消音材を変更することで効果を高めてあり(-1㏈)、コンパクトながらもマルイSOCOM Mk.22に並ぶスペックを持っています。パワーはマガジン表面温度27.1℃時に0.28g弾で0.76Jでした。

サイレンサーなしでの音圧は94.5J(画像左)、スライド作動のあるブローバックガスガンよりは静かですが「パンっ」という発射音はそれなりに耳につきます。

そしてサイレンサーを装着すると-2.9㏈下がって91.6㏈(画像右)、発射音は高音域がカッとされた「ボスっ」という音に変わりサイレンサー効果を十分体感することができました。

 

2、スタンダード電動ガン

次はサバイバルゲームでは定番のスタンダード電動ガン、装着用のネジを最初から切ってあるモデルも多いので実際にサイレンサーをつけて戦っているゲーマーも多いかと思います。

計測に使用したのはマルイMP5 A5HGでM14逆ネジ仕様のサイレンサーが取り付けられるモデルです。内部機構には特に手を入れていませんが、サイレンサーはM6906同様に消音材を変更したものを使用しました。パワーは0.72J、0.20g弾HOP適正状態での計測です。

サイレンサーなしの音圧は92㏈(画像左)、スタンダード電動ガンも固定スライドガスガンと同じく外装に可動部がないのでサイレンサーをつけなくても発射音は十分静かです。

サイレンサーを装着すると-0.8㏈の91.2㏈(画像右)、先ほどのM6906に対して音圧の差が少ないのはモーターやギアの作動音が残るからですが、発射音が小さくなってもこのメカノイズが残るので少し耳障りに聞こえてしまいました。

 

次世代電動ガン

続いてブローバックガスガン同様にボルト作動やリコイルギミックが楽しめる次世代電動ガンです。サイレンサーだけでは消しきれない作動音が多いので消音効果はどうしても低くなりますがどんな感じになるでしょうか。

計測に使用したのはマルイSCAR-L CQB、内部機構は基本ノーマルですがモータにはSBDを組み込んであり、ギアもシム調整によりノイズ低減を図ってあります。装着しているサイレンサーはMP5の時と同じものを使い、パワーは0.64J、0.20g弾HOP適正状態での計測です。

サイレンサーなしの音圧は96.4㏈(画像左)、このSCARはピストンスプリングがヘタっていたのでパワーがスタンダード電動ガン並みに低下していますが、新品時はもう少しパワーも発射音も大きくなります(ノーマル次世代電動ガンのスプリングはすぐにヘタってしまうものが多いようです)。

サイレンサーを装着すると-2.4㏈の94.0㏈(画像右)、MP5よりもパワーが低いのに発射音が大きいのはリコイルギミックやダミーボルトの作動音が加わる他に、アッパーレシーバーがメタル製になっているため発射音が反響しやすいことも影響しているようです。

でもその分MP5で気になったメカノイズは聞こえにくく、ダミーボルトの機械的な作動音だけが残る発射音は実銃にサイレンサーをつけた時のようにも聞こえて音質のバランスは悪くなかったです。

 

4、スナイパーライフル

最後はボルトアクション(エアコッキング)式のスナイパーライフル、一撃必殺が求められるスナイパーにとっては発射音がゲームの戦果を左右する重要な要素になります。

計測に使用したのはマルイVSR-10をベースにした私のカスタムガン(パワーカスタム流速γ)で、射程距離と遠距離命中精度を追求した流速仕様のチューニングが施されいます。サイレンサーを標準搭載したGスペックではなく敢えてプロスナイパーモデルで比較を行うのは内部機構で同様の効果を発生させることができるからです。パワーは0.91J、0.30g弾HOP適正状態での計測です。

ノーマルの発射音は92㏈(画像左)、プロスナイパーにはエアブレーキシステムが標準搭載されいるのでサイレンサーがない状態でも十分に静かです。

カスタム施工後の発射音は-2.5㏈下がって89.5㏈(画像右)でした。流速カスタム&チューンと呼ばれる仕様のカスタムガンは発射音が増大するのが一般的ですが、私のVSR-10は同時に静音加工も行っているのでセッティングで大きくなった発射音を相殺して更に小さくなります。音質は低音域から高音までがバランスよく抑えられてノーマルと似たような感じになります。

 

総評

いかがだったでしょうか?サイレンサーをつけでも一律に消音できないのが現実の難し(面白い)ところですが、性能を理解した上で使用すればより効果的な使い方が出来そうです。

フィクスドスライドのM6906は私がゲームで長年愛用するサイドアームで「静かな発射音」には自他ともに定評があり、ゲームでもこの消音性能に何度も窮地を救われたことがあります。

スタンダード電動ガンは元々の発射音がある程度静かで実用性の高いゲームウェポンであることが再確認できましたが、サイレンサーの効果をより引き出すにはギア調整が欠かせないようです。

次世代電動ガンは単純に楽しいです(笑)、どうせ実銃程にはやかましくないんですからこのモデルに関してはそのリコイルやボルト操作を楽しんでみてはいかがでしょうか、もちろん作動をキャンセルしてしまえばぐっと静かになりますがそれじゃせっかくの次世代がもったいないような・・・

そして次世代電動ガンと対照的なのが私がカスタムしたVSR-10、「爆音」が基本の流速カスタムでありながらも他のエアガンに対して一段静かな発射音を実現しています。もちろんサイレンサーを搭載すれば更に小さな発射音になりますが、なくても性能を発揮できるこのスタイルでも悪くはないんじゃないでしょうか。

以上、サイレンサーの効果についてのお話でした。