ハネっちのミリブロ?

エアガンはyahooオークションでもyukichi10500のIDで出品していますので併せてご覧頂ければ幸いです。

VSR-10プロスナイパー パワーカスタム流速γ(ガンマ)

2020-12-12 19:51:50 | ボルトアクション(エアガン)

屋外遠距離での集弾性能を大きく左右する因子は「風」です。どんなに正確に狙っても風の強さを考慮しないとターゲットを大きく外してしまうのはエアガン(エアソフトガン)に限らず実銃にも言えることですが、この影響を少しでも抑えて狙いやすくしてくれるのが重量弾、そしてそのポテンシャルを最大限に発揮するのがこの「VSR-10プロスナイパーパワーカスタム流速γ(ガンマ)」なのです。

 

パワーカスタム流速γは0.30g弾~0.33g弾への使用を前提にした流速カスタムですが、その施工内容は飛距離UPに留まらず、命中精度や発射音にまでこだわったもの、という訳でこの‟狙撃仕様の流速” カスタムの概略をご紹介したいと思います。

 

まずは0.20g弾をゼロHOPから発射した時のデータです。一般的なエアガンではこの状態で一番パワーが出るのですが、パワーカスタム流速γでは僅か0.61Jしかありません。でもご安心下さい、流速カスタムは一般にHOP作動時に合わせてパワーの調整を行うものですのでこれでいいんです。

この時点でMAXパワーな流速カスタムはたぶんレギュレーション違反、パワーカスタム流速γにはゲームレギュレーションや法規に準じた安全なパワーセッティングを行いながらも実射性能を向上させるカスタマイズを施してあります。

 

こちらは0.30g弾HOP適正時のパワーです。パワーカスタム流速γはこれよりHOPを増しても減らしてもパワーが大きく変動することはありません。つまり適正HOPが最大パワー発生ポイント、パワーを最大限生かすセッティングになっています。ズルして実はオーバーパワー・・なんてこともありません(笑)

 

この仕様が狙撃を目的としていることは、この長いインナーバレルをご覧頂ければお分かり頂けるかと思います。ご存知のように一般的な流速カスタムはバレルを短縮することで揚力(HOP)性能を向上させる必要がありますが、このパワーカスタム流速γではそれを行っていません。

代わりに行っているが排気ホール加工で、インナーバレルに設けた排気用ホールから発射時の加圧エアーを途中排気することでこれと同様の効果を発生させています。

バレル短縮化と同様の強い揚力の確保と高い命中精度の両立を図ることがスナイパーライフルに求められる必要条件なのです。

 

そして排気ホール加工のもう一つのメリットがこちら、静かな発射音です。放出された加圧エアーをアウターバレル内→ストック内→外気と複雑な経路を経て排気することで銃の内部をサイレンサーとして利用して流速カスタムでありながらノーマル同等の静かな発射音を実現、もちろんアダプターの装着でお好みのサイレンサーも取り付けられます。

 

遠くから音もなく飛んでくる正確な一撃、「VSR-10プロスナイパー パワーカスタム流速γ」はそんなスナイパーの醍醐味が味わえる一丁なのです。

 


VSR-10 Gスペック カスタム流速サイレント

2020-11-27 11:56:53 | ボルトアクション(エアガン)

 

エアガン(エアソフトガン)における流速カスタム・流速チューンと言えば ‟射程は伸びるが発射音は増加する“ のが当然とされていますが、今回ご紹介するVSR-10はノーマルよりも発射音を抑えた静かな流速カスタムです。

 

という訳でまずはノーマル(サイレンサー無し)でのスペックを見ていきたいと思います。Gスペックはベースとなったプロスナイパーのバレルを短縮した言わばメーカー製 ‟プチ流速カスタム” 的な製品ですので一般的なゼロHOP 0.20g弾よりもパワーが出る0.25g弾HOP適正状態での計測を行っています。

計測の結果はパワー0.89Jで音圧95.6㏈、弾速は銃口直後、音圧は銃口から直角に約50cm程離れた室内でそれそれ別に計測しています。

 

続いて「カスタム流速サイレント」の結果です。パワーは0.28g弾使用時に0.91J、音圧は90.8㏈、パワーはやや上昇しているのに対して発射音は-4.8㏈の低下で消音効果を確認できるかと思いますが、この状態でもノーマルに対して射程距離や遠距離での命中精度を向上させ他の施工メニューと変わらないスペックを持ち合わせています。

でもなぜノーマルを軽い0.25g弾で計測しているのか気になった方はいませんか?

これはノーマルがそれ以上重い弾にHOPの性能で対応できないからなのですが、やはりサバイバルゲームを前提としたGスペックですからゲームに使えない条件で性能を比較しても意味がありませんよね。

 

でも今回のテーマは ‟消音化” ですので比較のためにノーマルでも0.28g弾を使って計測しています(画像左)、そして「カスタム流速サイレント」はさらにその上をいく0.30g弾での計測です(画像右)

結果はそれぞれ更に-0.4㏈の音圧低下が確認できました。でもノーマルはHOP最大でも十分な射程が確保できない状態、やはり0.25g弾を使うのがベストなようでした。

では「カスタム流速サイレント」に0.30g弾はというとこちらは全然OKで、HOPの調整幅にも余裕がありますのでお好みで0.28g弾と0.30g弾がお使いになれます。

 

そして空撃ち時の音圧も計測してあります。Gスペックには元々エアブレーキが搭載されているのでノーマルも空撃ちで極端に発射音が上昇することはありませんが(画像左)、「カスタム流速サイレント」はそこから更に-10.8㏈の消音化です。発射音は小さくなっても流速セオリーの‟発射音が空撃ち時よりも大きくなる”も確認できました。

 

最後はいよいよサイレンサーをつけての計測です。ノーマルの83.4㏈も間違いなくエアガントップレベルの低発射音なのですが「カスタム流速サイレント」は更にその上をいく79.5㏈です。

これがどのくらい小さな音かというと、コッキング時のボルト操作を勢いよくガチャっとやると既にこれ以上の音圧、計測時は他の雑音を拾わないように慎重に計測しないと何が何だかわからない結果が出てしまうぐらい、つまり周りの音に紛れてしまうくらい小さな音なのです。

 

流速カスタム=爆音、この常識を覆す「VSR-10 Gスペック カスタム流速サイレント」、遠くから音もなく飛んでくる正確な一撃に敵ゲーマーは恐怖することになる・・かもしれません(笑)

 


マルイ VSR-10 プロスナイパー パワーカスタム流速Δ(デルタ)

2020-09-12 20:30:28 | ボルトアクション(エアガン)

Δ・・三角ではなく”デルタ”(笑) 今回は超重量弾を使うスナイパーライフル、マルイ VSR-10 プロスナイパー パワーカスタム流速Δのご紹介です。

 

パワーカスタム流速Δは超重量級の0.32~0.36弾の使用を想定したセッティングなのですが、一般には使わないような重い弾を使うのでサバイバルゲームでは被弾時の傷みが必要以上に強いらしく、過去にはそれが原因でトラブルになった経緯もあり現在は主にプリンキング(標的射撃)や害獣鳥の撃退などを目的とした用途に向けて製作している施工メニューです。

 

という訳でまずはノーマルプロスナイパーの性能を見てみたいと思います。パワーは0.2g弾ゼロHOP時に0.87J程度、弾速で表現するのであれば93m/sちょっとといったところで日本規格のエアガンの中では十分なパワーが確保されています(画像左)

 
そして画像右が0.32g弾に最大HOPを作動させた時のデータです。パワーの低下率を-15%程度に抑えているのは基本性能の高いボルトアクション式のエアガンでしかも信頼のマルイといったところでしょうか。
 
このぐらいの性能であれば、あとちょっとイジればサバイバルゲームでスナイパー気分に浸ったり、30m程度のマンターゲットを狙うスナコン(スナイパーコンテスト)にも出場できるレベルにはなるかと思います。
 
ただこんな重さの弾では全然飛ばないとは思いますが・・・

 

という訳でここからはパワーカスタム流速Δのデータを見ていきます。ノーマルと同じ0.2g弾ゼロHOPのパワーは0.65Jで弾速は80m/s、ノーマル時よりも30%ほど低下しています。

そして画像右がピーク時のデータ、パワーが一気に上昇するは他の流速系カスタムと同じですが、私のパワーカスタムは弾に十分な揚力(HOP)が発生するタイミングで本領を発揮します。
 
 
でもいくら飛んでも当たらなければ意味がありませんよね。パワーカスタム流速Δはスナイピングを前提としたセッティングですのでインナーバレルの共振現象についても十分に配慮する必要があります。
 
そのため一般に流速カスタムで行われるバレルカットは行わず、代わりに「排気ホール加工」での揚力(HOP性能)確保や制振材の使用により、ハンドガン並みの極短縮バレルから生まれる強力な流速効果とロングバレルを採用したプロスナイパーならではの高い集弾性能を両立しています。
 
 
そして「音」についてのチューニングにも抜かりありません。約89dBの音圧はノーマルプロスナイパーと比較すれば+3dBでやや大きくはなっていますが、一般的な電動ガン(95~100db)よりは全然静か、流速=爆音のイメージとは程遠く、とても0.2g弾の1.6倍以上もある超重量弾をフルパワーで発射しているとは思えないような静かな発射音になっています。  *銃口から直角に約50cm程度離れた位置での計測値
 
サバイバルゲームでは使えない超重量弾に合わせたセッティングのパワーカスタム流速Δ、プリンキングや害獣鳥の撃退をお考えの方にはピッタリの相棒になるのかもしれません。