2016年9月4日
ヒューリエット新聞の記事より。
「ISISを挟み撃ち」
トルコ国軍(TSK)は、「フラット川の盾」作戦の一環として、昨日、シリアとの国境沿いで、2番目の作戦行動を開始した。20台ほどの、戦車や装甲車が、キリス県のエルベイリ市から、シリアのチョバンベイ村(トルコ語名 シリア名は、エル ライ)へ侵攻した。
自由シリア軍は、国境沿いの最初の侵攻地、ジェラブルスから西へ、2番目の侵攻地、チョバンベイ村から東へ進軍し、ISISをその地域から、掃討するのが目標である。
その後の目標としては、チョバンベイ村から、30キロ南にあり、現在、ISISの支配下にある、「エル バブ」があがっている。
トルコ国軍が、8月24日に、ガジアンテップ県のカルカムシ市の、国境検問所から、
ジェラブルスへ侵攻して、開始された「フラット川の盾作戦」の11日目に当たる昨日、13時頃に、最初に13台ほどのトルコ軍戦車が、キリス県のエルベイリ市から、シリアのチョバンベイ村へ侵攻した。
シリア領内に住む、トゥルクメン人達は、昨日、侵攻した戦車の数が、25台であったと証言している。戦車と装甲車は、チョバンベイ鉄道国境検問所から、侵攻した。
アレッポ県に属する、アラブ語で「エル ライ」と呼ばれる、チョバンベイ村は、最近は、自由シリア軍とISISの間で、支配権をめぐり、激戦が展開されていた場所だ。
アレッポの北東にある、チョバンベイ市は、最終的には、自由シリア軍の支配下におかれていた。
前日から、イスタンブール、及び、コジャエリから、この地域に派遣された戦車たちは、大多数がエルベイリ市に配置された。一昨日夜、及び、昨日の朝の時間帯に、国境の反対側にある、エル・ライ、及びその周辺のISIS戦闘員達に向けて、激しい砲火を浴びせかけ、掃討準備作戦を敢行。昨日、13時頃に、トルコ軍戦車は、チョバンベイから侵攻を開始した。この間、ガジアンテップからキリスへ、装甲救急車1台と、8台の戦車が、派遣されてきた。
「次の目標は、エル・バブ」
シリアのトゥルクメン人協議会長のアブドゥッラフマン・ムスタファは、トルコ国軍の戦車の侵攻後、自由シリア軍が、エル・ライ周辺にある「アイイェサ村」を奪還するために、攻撃を開始した、と伝えた。ムスタファ氏は、サジル川周辺で、ジェラブルスの西側に位置する、アラップ・アザ村、リルヤ村、ウスパフラル村も、ISISから奪還され、ガウレリでは、戦闘が行われた、と伝えた。
軍関係者は、今後の軍の動向について、「ジェラブルスから入ったトルコの戦車の支援を受けた、自由シリア軍は、西側の「エル・ライ」に向けて、ゆっくりと侵攻中である。チョバンベイから入った戦車は、その地域の自由シリア軍が、東へ侵攻するための、援助作戦を展開中である。ISISは、両方から、挟まれることになる。この作戦で、「アジズージェラブルス」間で、ISISの支配下にある、30~40キロの地域が、自由シリア軍の支配下に入る。98キロメートルの距離を持つ「アジズージェラブルス地域」は、完全に、ISISから解放されるだろう。
この地域が、完全に掌握されれば、シリア北部での、ISISの脅威は、大部分が終焉することになる。これは、また、自由シリア軍が、ISISが逃走した、南部方面の都市、「エル・バブ」へ、より安全な形で侵攻する条件ともなる。」と語った。
アメリカの支援により、8月12日にメンビッチ市へ侵攻したYPG(シリアにおける、クルド人戦闘組織)の主要部分を占める、SDGも、「エル・バブ」を次の目標として、掲げていた。
しかし、トルコは、フラット川の西側にあたる、この地域で、YPGの更なる進行を、容認しない方針だ。
「10の地域が、自由シリア軍の支配下へ」
トルコ国軍により、昨晩行われた発表では、トルコ国軍、及び、自由シリア軍が、「フラット川の盾作戦」の11日目において、エル・アタリヤフ、シェイヒ・ヤクップ、ウクフ、アイヤシャ及び、エル・ムトゥミナフなどを含む、10の地域の支配権を獲得した、と伝えた。
発表によれば、砲撃援助をする車両などから、11時11分から19時まで、目的地域のテロ組織、ISISが保持する20箇所の目標に向けて、52発の自走榴弾砲弾、20発の自走ロケット砲弾が、打ち込まれた、と伝えられた。フラット川の盾作戦中に、合計300箇所の目標へ、1306回の砲撃が加えられた、と伝えられた。
「アメリカのHIMARSシステムも、戦闘に参加」
アンカラにある、アメリカ大使館が、昨日、公式SNSアカウントで、昨晩、トルコに配備されたHIMARS(高機動ロケット砲システム)が、シリアにおける、ISISの目標を砲撃したことを、発表した。ツイッターのメッセージには、「アメリカのHIMARSシステムが、トルコで活躍中だ。
ISISに対する戦闘で、共同作戦の新しい1歩だ。」と、ある。
アメリカ大統領、オバマの、対ISIS戦特使、ブレット・マクガーク氏も、ツイッターに、「アメリカ軍の、新しく送ったHIMARSシステムが、昨晩、シリアにて、トルコ国境付近に展開する、ISISの目標を破壊した。」と書き込んだ。外務大臣のチャウシオール氏は、システムは、5月には、配備されるはずだったのが、8月まで、ずれこんでいた、と話した。
アメリカ軍が、2005年から採用しているHIMARSは、機動性の高い、多連装の自走式ロケット砲として、知られている。このシステムは、6砲のロケット弾を、搭載できる。ロケット砲の射程距離は、90キロメートル。トルコのロケット砲システムでは、40キロメートルが、そこそこだ。
「カルカムシ市へ、防護壁」
トルコ国軍が、シリアへ、最初に侵攻した、カルカムシ周辺で、地雷除去作業の終わった地域に、高さ3.5メートル、重さ7トンの、モジュール式のコンクリート壁の設置が始まった。
このコンクリート壁は、シリア側からの、密入国を防ぐとともに、重機関銃や、ロケット攻撃にも耐えうることで、知られている。国境沿いに駐留する、トルコ大砲部隊は、昨日も、自走榴弾砲で、あちらこちら、ISISの目標に、攻撃をしかけた。
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本来の記事は、こちらから。(ただし、トルコ語)
→→→→→→ISISを挟み撃ち
最初は、もうちょっと
さっさと終わる、みたいな
予想が多かった
この作戦。
ちょっと、じりじりと
長引いているような気も
しないでも、ないけど。
公安関係は、
この軍事行動に対する
報復行為、として
トルコ国内での
ISISやクルド人ゲリラによる
攻撃の激化を
懸念しておるようですので。
在住の皆さん。
くれぐれも
安全には
留意してくださいね。
旅行に来られる方も
細かい、情報チェックを、
おこたらずに。
まだまだ
目が離せませんよ。
本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます。
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