ボロ布のように寝そべる柴犬ぽち。毎日の日課の散歩。リードを掛けようとすると庭をかける。暑いのに。ハークシュン。
最近花粉症。よくクシャミする。近くの公園で思いっきり走らせたいがこいつは、リードがないとどこまでも走る。
捕まらない。リードを掛けられない。もったり引っ張りついてくる。こっちははやく歩きたい。引っ張りまわす。
わかった。こいつを先行させよう。わたしが引っ張られる。どんどん進む。時折振り返る。狼の顔。格好いい。
普段と違う道にどんどん進む。タンク置き場。そして畑。茂み。そこで止まった。クンクンにおいを嗅いでいる。
なんのにおいがするやら。雄犬か。でもまっすぐそこに向かっていった。わかった。きっとそこは生まれ故郷。
お盆なんで、実家に帰るつもりであったか。クンクンとにおいを嗅いで一回り。踵を返す柴犬君。モッタリ歩く。
どうしたもっと早く歩けよ。ととろかず。いっけつしてやりました。つまり一蹴りしてやった。触っただけです。
飛び上がりました。早い速い。トンで飛んで回って回る―。目を回したね。公園で。夏の暑い夕方。ここで一句。
夕方の柴犬君の里帰り。体操ニッポン目が回る。はーは―競泳お疲れ様です。ピンポン帰郷の音がする。