雨降りの月曜日。もちろん気分はもち上がらない。ただ市役所のマイナンバーの
機構のパソコンダウンは、解消されたらしい。やれやれ明日でも手続きしよう。
買い物普通。今日は鯵の開き。果物はうりのようなメロン。当然不味い。
がんすもなかった。恐る恐るカラオケスナックに電話する。4:00まで
してます。ロボットのようなママの声。とりあえず営業はしてるような。
雨の中でかける。もうどうなってもかまわない。超テンション低め。
時間つぶしの覚悟で、扉を開ける。ヤッパリか。ずらりと並ぶ男ども。
すくいは一人のおばさん。助かった。ノリがよくて、歌って踊れる。
暫らくしてオバサンの友達登場。寂しくなる翁。しかも帰る客のための
割り込みに、2回もあった。そりゃないぜと思いながら、笑顔で答える。
最後の曲は、ほぼ切れ切れ。哀のブルース。怒気を含んだ歌になった。
終了。送って行こうか。いいえイイです。駅まで歩きます。ここは押しの
弱い翁。素直に従って、帰る。あの時に誘っておけばよかった。きっと
後悔する。いつもこれで失敗する。チャンスを逃す翁。おまえの人生
まさに逃がしまくり。家内に遅いと尋ねられた。曲を後回しされた。
コロナの影響だ。ママのせいだ。雨のせい。御託を並べる翁。
ただ褒めて欲しい。タバコを吸わなかった。そう。えらいね。
歌って満足しましたか。ううん。いい女がいなかった。
うちで歌ってもいいよ。何で。ここにいい女がいる。お前うたって
踊れるか。チークダンスできるよ。付けまつげしてあげる。
いいおんな。いいよ。いいよ。丁重に断る翁。食卓で家内を見て
吹き出す。ごはんが食えないから、化粧を落とせ。ママから電話。
お客さんつけがたまっています。まって。じゃ・つ・け・ま・つ・で
お待ちしてます。食欲をなくす翁。想像力は人に負けない。