東洋環境分析センタ- 現場奮闘記

分析 測定 調査 試験 検査

快適な作業環境のために (作業環境) 調査課

2010-10-18 | 技術部
皆さんこんにちは。
朝晩、だいぶん涼しくなり過ごしやすい季節となってきました・・・
今回は、技術部 調査課 第2グループよりお届け致します。

私たちのグループは、主に『作業環境測定』を行っています。
『作業環境測定』とは、有害物(有機溶剤・鉛・特定化学物質・粉じん等)を取り扱う工場等の職場において、有害物がどれだけ存在しているかを調べ、作業環境が働く方々に問題ないものであるか否かを判断するための法に基づく測定です。

 今回は、人に対して、アレルギーや発がん性があるとの事で測定が義務付けられました第2類特定化学物質であるホルムアルデヒド(ホルマリン)の測定についてご紹介致します。
 ホルマリンは主に防腐剤として医療の現場で使用されています。


DNPH捕集管

この捕集管を用いて空気中のホルムアルデヒドを捕集します。


ホルマリン取り扱い作業場(サンプリング風景)

三脚をつけた空気を吸引するための機械(ポンプ)に捕集管をセットし空気を補修しています。


これは、『プッシュプル型換気装置』といいます。

装置上部から空気を吹き出し(プッシュ)て、ホルムアルデヒドを含んだ空気を下から吸い込んで(プル)、排気します。
この様な排気装置の設置も法的に義務付けられています。


高速液体クロマトグラフ(HPLC)

捕集管を高速液体クロマトグラフ(HPLC)で空気中のホルムアルデヒド量を調べています。

この様に、私たち作業環境測定士は「現場サンプリング」→「分析」→「報告書作成」と一連の業務を行っております。測定結果についてのお客様からのお問い合わせについても直接ご説明し、時には作業環境改善のためのアドバイス等をさせていただくこともあります。

働く方々が良好な作業環境で快適に働けるように、これからもお手伝いできればと思います。



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