金魚cafe

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桂よね吉独演会

2017-11-03 23:24:26 | 落語
よね吉さんの独演会が天満天神繁盛亭でされましたので行ってきました。

まず桂吉弥さんのお弟子さんの桂弥っこさんの「代脈」。

ストーリーはあるお医者さんのお弟子さん(かなりの天然)が師匠に代理で大店のお嬢さんの往診に行くことに。

かなりの天然であるためにそそうのないように師匠は相手様のお家についたらこうしなさいと指示をされるのですが。
これが空気を読めばよいものを言われたとおりに言うものですから大店の番頭さんご寮さんを巻き込んで笑いが起こるというお噺です。

お医者さんというのは偉い人と思われているそんな方がトンチンカンではどうなるかという面白さ。

そしてよね吉さんの登場です。

この前まで暑かったのに急に寒くなってきたこの頃にちなんだ「かぜうどん」。

町を歩いて売りあるく行商の掛け声というのは独特で最近では聞かれなくなりまして落語か芝居でしかお目にかかれません。

屋台を引いて売るうどん屋さんではなく天秤棒に商売道具をぶら下げて練り歩くうどん屋さんもありました。
そんなうどん屋さん、だいだい深夜ですがいろんなお客さんがいます。

いいお客さんもいれば困った方々もいらっしゃいます。

最初なぜかぜうどんなのかと思いながら聞いておりますと最後のサゲであ~~と納得。

中入りの後先代桂文枝さんのお弟子さんの阿か枝さん。

この方も落語は前の独演会でも聞かせていただきました。

先代の文枝師匠に良く似ていらっしゃるなあと。

「金明竹」という道具屋さんの噺でこちらのお店の丁稚どん、まだ幼くお仕事も半人前。

目を離すと何をやらかすかわからない。

とりあず旦さんがじっと座って店番するようにと言いつけますがそれでも失敗ばかり。

次から次にやってくるお客様の対応が一気にしゃべってしまわなくてはならないほどセリフが長いのですが、それをそれをなめらか~~に一気にしゃべってしまうところが昔先代文枝師匠の「口入屋」の女中さんの習い事の御免状がどれだけあるかというところを思いだしました。

そしてお店のご寮さんがまた色っぽくそこも先代譲りかなと。

そしてよね吉さんの「幸助餅」。

この噺は「笑えない会」で初めておろされた噺だそうです。

私今年の「笑えない会」の感想を書くのをすっかり忘れておりました。(^▽^;)

この噺は西に住んでいる方は松竹新喜劇をご覧になった方はあ~~あの噺とピンとくるし、歌舞伎の好きな方ならあ~~という元々は芝居だったのを落語におろされたものです。

すっごくじ~~んとくるお噺で結構長くなりますのでまた続きは次回に。


喧嘩(すてごろ)

2017-11-03 12:10:43 | 読んだ本
黒川博行著 角川書店

破門のその後映画の破門公開前まで野生時代で連載されていました。

破門のその後で桑原さん二宮く~~ん相変わらず暴れてます。

破門でマカオに行ったり愛媛にいったり殴ったり殴られたり刺したり刺されたりと普通の人が体験できないであろう濃い体験をしたお二人。

一年後は彼らを取り巻く環境はますます厳しく二宮さんはシノギで稼げずお母様に借金するばかり。

桑原さんとも連絡をあえて取っていませんでした。

久々の仕事がサバキではなく選挙関連のゴタゴタを収めてほしいとのこと。

そっち方面に顔が利いてると思われますがそれはやっぱり桑原さんと一緒だからできてたことで。

会いたくないけど背に腹は代えられぬで桑原さんに泣きつきます。

二百万ぐらいのシノギに隠れて大金が動いてるのを嗅ぎつけた桑原さん、二宮さんを引きずりまわします。

前回のことでちょっとはおとなしくなったのかと思えば桑原さんは桑原さんでした。

それを口では「あきません」と言いつつも背中押してるような二宮く~~ん。

互いに疫病神と思っていてもどこかでは信頼してるのですね。

このシリーズを読んでいて思うのはお金に関する法律の詳しさと自分の儲けがどれだけかとすぐソロバンが弾ける桑原さんのクレバーさ。

腕も立つし頭も切れる。

ちょっと損な役回りがもったいないですわ。

今回はいろいろ諸事情で暴れ足りなかったかなと。

破門のその後なので映画でもやってほしいのですが。

これも諸事情があるのでしょうね。

今リチャードさんですがまたイケイケ桑原さんも復活してほしいです。^^