金魚cafe

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関数ドミノ

2017-11-13 21:48:51 | 芝居
兵庫県立芸術文化センターに「関数ドミノ」を観に行ってきました。

リチャードさん観てから一週間経ってなんだかロスというのでしょうか無性に舞台が観たいなあと。

「抜け穴の会議室」や「散歩する侵略者」、「奇っ怪其ノ参」などの前川さんの作品でイキウメさんのではないですが出演者が柄本時生さんや勝村政信さんの演技が観たくて楽しみにしておりました。

前川さんの作品は人とは違う特殊な能力をもつ人がよく登場します。

ある見通しの悪い左にカーブする道路で不思議な交通事故が発生します。

カーブを曲がってきた乗用車。道路を渡りかけた人。
渡りきって危ないと叫ぶ友人。

その一部始終を歩道橋から目撃していた二名。

車を運転していた人。

助手席のの同乗者。

普通ならば渡りかけた人がはねられて人身事故となりますが、渡りかけた人は無傷で車が大破、助手席の人間が重態とありえないことが起こりました。

現場検証で集まった関係者と保険調査員。

これは不思議な能力者「ドミノ」の力で起こった現象だと。

最初は誰も信じなかったのですが次から次へと起こる奇跡のような出来事にみんなドミノの力を自分のために利用しようとなります。

このドミノ探しに巻き込まれる気の良い駆け出しの作家森魚に柄本さん。

交通事故の単なる目撃者だったのがドミノ探しのリーダー的存在となる真壁に瀬戸康文さん。

事件を調査する保険調査員横道に勝村さん。

柄本さんの舞台を初めて観させていただきました。

良い感じで身体の力がぬけてて自然でこの方は映像であろうと生で客席の前であろうと同じに芝居ができる方なのだと思いました。

勝村さんは「メルシーおもてなし」でとても弾けてチャーミングで絶対舞台の方が良い方だと思いました。

今回は一番年長で他の人と利害関係のない第三者。

飄々としてちゃんと仕事してるのかな?と疑っちゃいましたが一番冷静にこの様子を見ているという重要な役です。

解決法がないどうしようもない諦めねばならないことが解決できるとしたら人は法スレスレのことでも何でもしてしまうのか。

人の弱さ脆さが出てしまう。

あるがままを受け入れられないのか。

ドミノという人たちは名前は違うけれどいろんな形で私たちの前に現れていたと思います。

普通とは違う人が生きにくい世界なのだなぁと。

でも普通って何なのでしょうね。



兵庫県立芸術文化センターが大楽なのでカーテンコールで紙吹雪が私の鞄の中に入ってました。



カーテンコールで皆さん総立ち立ったのですが最後に瀬戸さんがにこやかに「皆さんどうぞお座りください本日は~~。」とご挨拶されまして「お座り下さい」って言われたのは初めてだわと。

出演者の皆様のなごやかな感じが良いチームだったのだなと。

また同じメンバーではないかもしれませんがまた兵庫にこのメンバーのどなたかを観れるならまた行きたいと思っております。