金魚cafe

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南朝迷路

2012-05-01 22:12:55 | 読んだ本
6月1日フジTV金曜プレステージで「塔馬教授の天才推理(1)」放送と発表がありました。

やっぱりフジか~~。TBSとフジのローテーションう~~ンたまには他局に出るのも観たいのですが。

原作「南朝迷路」1989年実業之日本社より出版。

著者 高橋 克彦

本屋に無いので図書館で借りて読みました。

1988年から1989年に週刊誌に連載されていました。

今読むと、携帯ももちろんPCも普及していない、時代で、まだ日本が元気だったんではないかという時代なので、これを今ドラマにするとかなり時代のズレがあります。

なので、ドラマ化するということは原作と違うものになると思います。

雑誌の取材で、隠岐にに訪れた推理作家の長山と大学時代からの友人で編集者の名掛が後醍醐天皇の隠し財宝の話を聞きます。

そして後醍醐天皇とゆかりのある土地で殺人事件がおこり、隠し財宝と関係があると考えた2人は後醍醐天皇ゆかりのある土地をさがします。

そして彼らを脅迫する謎の団体の姿がその土地土地で現れます。

自分たちでは手におえないと同じく大学時代の友人で浮世絵研究家の塔馬に助けを求めます。(ここでやっと登場です。)

推理作家の長山作治、編集者の名掛亜里沙、塔馬双太郎、刑事山影哲夫とユニークなキャラクターが小説の中で生き生きと動いています。

一番強烈なキャラクターが推理作家の長山作治、ペンネーム流山朔、売れっ子で見た目もハデ、性格ハチャメチャ、でも筋が一本通ってる。

こっちが主役のようです。

トーマ教授は、長身に端正な顔立ち(これはぴったり)穏やかな性格で、キャラが強くないんです。

凄いトリックや、鉄壁のアリバイなどは出てきません。

どちらかというと犯行が起こった動機に重点を置いてるみたいです。

その動機も1980年代の社会情勢も原因になっていると思います。

後醍醐天皇が鎌倉幕府を滅ぼしてからの運命を細かく説明されているので歴史のお勉強にもなります。

これを2012年の現代に設定してどう料理するのか、そして、蔵之介さんがどんなトーマを演じるのか今からワクワクします。


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