金魚cafe

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ペンネンネンネンネンネネムの伝記

2012-11-08 23:14:30 | 読んだ本
セロ弾きのゴーシュ  角川文庫 宮沢賢治著

7月に「グスコーブドリの伝記」を観に行きまして独特の幻想世界が素晴らしく観て良かった~と思いました。

内容に触れるのであまり詳しくは書けないのですが、ブドリと妹のネリに関しては原作と違っていました。

あの世界はどうしてああいうふうに描いたのかな~と原作を読んでもそう思わせるようには書いておりませんでしたので、監督さんが自分で考えられた世界だったのかなと思っていました。

図書館でこの前借りたセロ弾きのゴーシュと中のお話がちょっと違ってい読んだことのない「オッペルと象」、「ペンネンネンネンネンネネムの伝記」というのがあったのでもう一度読んでみようと借りてきました。

ペンネンネンネンネンネネムの伝記というのはグスコーブドリの伝記より先に書かれていて、原稿が焼失していたりして完成された作品ではありませんがグスコーブドリの伝記はこれをもとに書かれたのではないかと思われるほど似ています。

ブドリが冷害でお父さん、お母さんを亡くし、妹のネリがコトリにさらわれていくところも主人公のペンネンネンネンネンネネムが妹のマミイがさらわれるところも同じです。

ブドリは町にでて火山局に勤めますが、ペンネンネンネンネンネネムは裁判長になります。

読んでいきますと、ペンネンネンネンネンネネムの世界がブドリの映画に出てきてました。

あ~~これは映画のあのシーンと一緒ではないかなと思わせるところがありました。

ペンネンネンネンネンネネムの伝記が書かれたと思われるのが大正15年、グスコーブドリの伝記は昭和7年に書かれています。

大正15年に書かれたのに全然文章が古い感じがしなくてネネムが藁のオムレツが好きとか宮沢賢治自身新しいものが好きだったのかなと思いました。

ブドリでは一人乗りの飛行船が出てきたり人工的に雨を降らそうとしたりします。

夢の世界を書いていても冷害をなんとかしたいという気持ちが込められているようなお話でした。







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