自己啓発書への違和感への答えの続き。
自己啓発書には、だいたい「ゴール=最終着地点を設定して逆算せよ」と書かれています。
私はそれに、どうしても違和感があり、馴染めませんでした。
これについて明瞭に論理的に解き明かしている彼に、とても感銘をうけました。
現時点での自分の認識の中で最終着地点を決めて逆算するという
定規で線を引っ張ったような考えは、深遠なる世界への傲慢だと思います。
今の自分に見えているものを正しいと前提し、それ以外を思慮しないものだから。
「文明化の使命」の大義のもとに、「未開」の地を土足で開発して行った「文明国」のような傲慢さです。
「逆算する」というのが、なんともプラグマティックで卑小な感じです。
コヴィーが強く唱える「人格主義」とはかけ離れて行くでしょう。 naniga jinkakusyugi yanen...
優先順位を決めて、いかにやることを厳選して逆算して、いかに計画立ててやるか
みたいな物腰の人に、教養とやさしさを感じる人はいませんでした。 生産性 生産性②
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芸術においても、逆算などして よいものはできないと思います。
逆算できるものは、芸術ではなく、画一的な生産品。
「自己決定」「自己選択」的なコントロールを手放して、
見えないけどあるものを降ろしてくる媒体になった時に、いいものができると思います。
優れた芸術家は、主体ではなく媒体だと私は思っています。 自己決定権の罠②
フジコ・ヘミングは優れた芸術家だと思います。