(参照:不便が便利に勝利する 伝統の破壊は貧者が担う)
これによって、家電や家具、生活用品といった物をすべて一揃い買わないといけなくなり、それらは間に合わせ、その場しのぎの身軽な大量生産品であり、そういった物を作っている企業に莫大な利益が流れる。
建築家のおじちゃんいわく、家電会社など、それにより儲かる人達が核家族化、ひとり暮らし化を推し進めたそうです。彼は、日本で経営の神様として崇拝、尊敬されている松下幸之助を、「日本を破壊した戦犯」と言ってとても嫌っておられます。また、かつては共同体の中で自分達の手でとり行っていたものをなんでも業者任せ、外注にして、共同体がバラバラになっていることに異を唱えています。(参照:プラスティックは買わない)
家族がばらばらになり、共同体がばらばらになり、それで儲かる奴らがいる。
家族はばらばらにならずに一つ屋根の下で暮らすべきだ それが自然な暮らしだ。
と言われました。
今の殺伐とした日本社会の中で、家族と折り合いよく良好な関係を築いている人はどれくらいいるでしょうか。
家族が家族を殺したり、事件も起こっています。DV被害件数や子供の虐待も多く、保護団体の営むシェルターや
安アパートに子供を連れて逃げてきて、息をひそめながら、生活している女性達がたくさんいます。
また、地元でのいい思い出やいい体験が乏しく、好きではなくて、居心地が悪い、合わない、自分にとって嫌な土地…などということで、家から出たい人達もいます。
家族と一緒にうまく生活をしていく智恵を育み、共に地域共同体の中で暮らすべきだ。
と言われました。それは、体育会系的な同調圧力の考えではなく、多様性のインクル―ジョンの考えで言われました。
私も、本来は、家族みんなと一緒にわいわいガヤガヤ暮らす方がいいと思っています。
風は涼し この夕べ いざや 楽しき 円居(まどい)せん
山田昌弘(日本の社会学者・コピーライター、大学教授・東大卒)「パラサイト・シングルの時代」1999/10
親と一緒に暮らす成人の独身者たちを「パラサイト・シングル」と名づけて、自動車や家電製品、マンション等の
「基礎的需要」を抑圧しているとし、長期不況の元凶だと名指し批判した。
そして、「パラサイト・シングル」を家から出すために、親との同居を所得とみなして「親同居税」を取り
20代で家を出た者には補助金を支給するという促進策を提言した。
…こんなに酷い社会学者がいたものですね。
よく、専門分野では殊に優秀だけど、それ以外はからっきしダメな人のことを「専門ばか」といいますが
専門さえも甚だしくダメで社会に害悪をまき散らす「専門家」が、どの分野にも少なからずいるものです。
因果関係をさかしまにすり替えるのはやめていただきたいです。
死亡時に、消費税を払わせるという「死亡消費税」を提言した東大名誉教授の伊藤元重もひどいです。
伊藤元重教授は、次のように説明する。
「相続税と誤解していただきたくないんですけれど、亡くなられた段階で消費税をいただくというもの。60歳で定年されて、85歳でお亡くなりになられるまでに、一生懸命、消費して、日本の景気に貢献された方は、消費税を払ってお亡くなりになっておられる。しかし、60歳から85歳まで、お使いにならないでひたすら溜め込んだ方は、消費税を払わないでお亡くなりになられて、しかもそれが、相当な金額にならない限りは、遺産相続の対象にならない。ですから、生前にお支払いにならなかった消費税を、少しいただく。それを、後期高齢者の方の医療費に使わせていただくというものです。」
(首相官邸で開かれた「第13回社会保障制度改革国民会議」より。 2013/06/03) 会議動画 1:30:55~
消費をするから税をとる 一方で 消費をしなかったから税をとる って、すごい論理ですね。
伊藤元重という学者の、この言い方! 下品さが溢れているな。「お使いにならないでひたすら溜め込んだ――」
この方と同じ感想です。動画を見て、こんなに下品さと卑しさが滲み出ている東大名誉教授の「有識者」の姿に
驚きと軽蔑を禁じ得ません。へらへらと薄ら笑いを浮かべながら、
「ひたすら溜めこんで景気に貢献しなかった方には死亡時に税を払っていただく」ことを提言しています。
0:24:00~もしゃべっておられますが、しどろもどろで空っぽなのが丸わかりです。
こんな人が「有識者」として「政府の重要政策」の決定に発言権を持って関わっていることに、大きな不安を覚えます。
核家族化、ひとり暮らしの話でしたが、逸れてしまってすみません。