発達障害者は、ストラディバリウスに例えられたりします。
保管状態、環境、弾き手を選ぶ楽器。
それらを整えないと10万円のヴァイオリンよりひどい音がして、
それらがふさわしいものであるならば、奇跡的な音がする。
関連記事: 条件付けを通過すれば当たり役 条件付けを通過すれば当たり役②
その通りだと思います。また、発達障害者は日本には向いていないとも言われていて
その通りだと思います。保管状態、環境、弾き手 どれをとっても劣悪だと思います。
よほど恵まれた特殊な環境でないことには、発達障害者とって日本で生きることは悲劇だと思います。
このことは、発達当事者たちも、支援者たちや研究者たちもよく言っていることです。
私が入社した「ダイバーシティ」「CSR」「コンプライアンス」推進企業(自称)、ブリヂストンは
私の経験上、最悪の環境でした。
ブリヂストン彦根工場パワハラ事件 強烈なパワハラと同調圧力
障害への「配慮」を利用して思い通りにする上司 「障害」を利用して思い通りにする上司
なりふりかまわず責任を部下になすりつける責任者 ブリヂストン彦根工場パワハラ事件
偶然に一致する発言=当てつけ 脳性まひの社員に「年金もらいよっちゃろ」と詰め寄る
では発達障害者は何か難しいことを要求しているのかというと、そうでもないんです。
ベースメントさえまともであれば、いいことだと思うんです。
土台がよければ なんでもいいっちゃん
そういう発達障害者は、多いと思います。
土台が滅茶苦茶だから色んなことが困難になるのであって、土台さえよければいいんです。
私はそうですから。
発達障害者は、非常に可塑性をもっています。環境の良し悪しで、もろ影響を受けます。
発達当事者の吉濱ツトム氏(重度の自閉症とアスペルガー症候群。IQ160の天才アスペルガーだそう。
この人とても好きです。彼こそまさにストラディバリウスです。)も言ってるように、
発達障害者はコミュニケーション障害なのではなくてコミュニケーション凹凸なんです。
劣悪な条件下ではコミュニケーションに困難を呈し、
適切な条件下では優れたコミュニケーション能力を発揮します。これは本当にそう。
これは、私自身もそうだし(例えばバイト先とかで、新しい人に仕事を教えるのが上手と
言われていた、複数の職場でお客さんから指名されることがよくあった、特に外国人は
私を指名していた)私が出会った発達凸凹の人達もそうでした。私達は実に快適に楽しく
コミュニケーションがとれていました。
その条件の違いは、吉濱ツトム氏の書籍や動画で話してあります。
難しい条件を要求しているのかと言うと、そうではありません。
ごく普通の当たり前のことを必要とするだけです。でも、その当たり前さえ全うされない
日本の環境下では、コミュニケーションは大変困難となります。
逆に、当たり前のベースメントさえ全うしない上で、コミュニケーションがとれる方が
私にとっては不思議でなりません。予定調和のお座敷芸、上から下へ強要、忖度、圧力、
誤魔化し、ひねり上げ、そういうものの上でコミュニケーションはとれません。
コミュニケーションとは、相互的なものですから。
だから、当たり前のことしか必要としていません。合理的配慮以前の問題です。
形だけで中身がないブリヂストン 中身がない エントロピー増大②
One way One Reaction
そういう前提で動く環境は、発達障害者にとって最悪の環境です。
逆に、発達障害者が快適にコミュニケーションがとれてるということは、
コミュニケーションにおける当たり前の条件をクリアしているということです。
ブリヂストンは私を「コミュニケーション不全」として雇い止めにしましたが、
コミュ不全で毎日困っていたのは私の方です。私はかつて勤めていた仕事では
お客さん達や、新しく入った同僚たちから、コミュニケーション能力を高く評価されて
重宝されていましたから。