支離滅裂で自己矛盾だらけの詐欺師による被害に遭った経験を振り返って。
矛盾に気づくだけでは、詐欺師に搾取されないことには足りない。私たちは矛盾にたくさん気づいていたのに、搾取され続けたからである。
どうして、その矛盾に色々気づいたのにその人をおかしいと思わなかったか
・人間だもの と許した。高邁な哲学とヒトの情動は違うことがあるのは、「誰だってそう僕だってそうなんだ」から咎めてはいけないと「寛容な心」を持った。 Mr. Children - 名もなき詩
その人が言うことの反例Counterexampleはいくらでも思いついたのに、それをいつも圧し込めたのは
・それを言えない空気をその人が作っていて、支配されていた。その人の主張に水を差してはならないという心理になった。守らなくていいものを、一生懸命、守っていた…。ずっと庇ってしまう心理。
矛盾や支離滅裂に気づいていても、搾取され続けるという現象。それは心理の支配による。
また、その人が多くの人達から好かれていないのは、私達は気づいていた。あの異様な空気が、彼のやってきたことの当然の結果であり証拠だったのに。どこに行っても彼は疎んじられていた。それを、私達は逆に必死で庇っていた。周りの人達が彼を理解していなくて、向かい風の中を孤高に生きている彼を守らないとという心理。そう解釈するように彼から心理操作をされていた。たしかに、周りがおかしくて、逆境の中で真っ当なことを言って闘っている人達を知っているから、彼にシンパシーを感じてしまった。でも彼の場合は、自らのやってきた悪質卑劣な行為(ペテンによる金銭の騙し取り)の結果なだけだった…また、彼は私達がそういう、間違ったことに同調せずに1人で闘う人にめっぽう弱いという性質を利用していた。もし私達が別の価値観をもっていたら、それに合わせて騙しただろう。金持ちには金持ちの価値観、自民党支持者には自民党支持者の価値観、クリスチャンにはクリスチャンの価値観、創価学会員には創価的価値観、右翼には右翼の価値観。彼は、私達の信頼を得るために、私達の政治的思想に合わせて、自分が同じだとアピールしていた。例えば某評論家の新聞コラムを「あれはいい」と評価したり、安倍の国会答弁を強く批判したり。でも彼は自分の利益しか関心がないから新聞など取っていないし国会にも時事批評にも興味なかった。ターゲットの色に合わせて七変化して、ツボを押さえて仲間だと錯覚させて騙している。
詐欺に遭って私が思うこと
・もし、社会のこととか、他人のこととかどうでもいい、我がさえよければいい人間なら、絶対に今回のような詐欺にはひっかからない。ある経済学者が言っていた。「未来につけを回すのか」という詐術に引っかかるのは、「自分の生きていない未来の人達のことを考える人達であって、今生きてる自分さえよければそれでいい人達はそのレトリックには絶対にひっかからない」って。その詐欺師は、自分の利益の為に私達を思い通りに動かすために、高尚な社会的レトリックや他人へのシンパシーを使った。でも、もし自己中人間だったら、「そんなこと私の利益には関係ない」「私の財布は損をするだけじゃないか」「く○の役にも立たない」と言って、彼の言う通りにはしないから引っかからない。社会的な考えや他人へのシンパシーを利用して、人を思い通りに動かした。自分にはそれらが微塵もないのに。ないからこそ、そういうので人が動くことを、外野の観察者として驚いて利用したことだろう。自分の利益にしか興味がない自分自身は絶対にそれでは動かない。自分がそうしないことを人がするという現象は、驚きをもって気づく。私も喫茶店で働いている時に、お客さん達が私の淹れる珈琲やOJを神妙な感じで有難がっているのを見て、逆に「え?」となっていた。赤字系③ みなさんも、例えば自分が作った卵入りチキンラーメンを、異文化の人が絶賛して高額な代金をくれたら驚くだろう。
続く
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先日クリスマスにネット上等でCanal 4°のプレゼントについて物議があった。それを貰うことは
「嬉しくない」という女性の感覚や、格付けみたいな自尊感情について賛否があった。
私はこういう価値観があることに疎く今まで生きてきたが、そういう感覚があることを知り
詐欺の件を思い出してとても哀しくなった。
もし私にそういう方面での自尊心があったら、詐欺師に搾取され続けてはいないと
思ったからである。彼は自分の食事代やコーヒー代すら出さないから私達が出していて
その人にお金と労力と時間を使い続けながら、私達が貰った物と言えば
しけった落花生とかどこらからか取ってきた苔植物とか、賞味期限切れのブルボンのお菓子だった。
多分、世間的には「コケにされてる」と表現されるだろう。
ああいう格付けの価値観には賛同しないものの、そういう自尊感情をもつ女性達なら
彼から秒速で離れるだろう。また彼は、お風呂にもろくに入らないから常に
異臭を放っていて私の車に乗せた後(自身の軽自動車のガソリン代をケチって必ず私の車だった)
臭いが暫く漂っていた。でもそういうことで人を判断したり嫌うという習慣はなかったので
彼と関わらないことをしなかった。
泣 泣