生活保護などの、セイフティネットを利用することへの恥の概念は、
自民党政権下において声高に煽られ、国民に浸透した。
不満を、自分を苦しめている者(=本当の敵)にではなく、より下に向けるという特性をもった
多くの日本国民の感情に火がつき、生活保護バッシングの嵐が吹きすさんだ。
美しくない
かれらは、受給をしていることを恥だとし、醜い人々だとするが、そういったバッシングをしている人達こそ、醜さを露呈している。
日本では、自分達を苦しめている者や制度に媚び諂って、自分より下の立場にいる人を攻撃するという
習性をもった人々が至る所でみられる。ブリヂストンでも、この醜い現象はとめどなく見られた。
(自民党政権公約:生活保護の見直し [PDF]「手当より仕事」を基本とした生活保護の見直し - 自由民主党 )
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ハラスメントやいじめや不当解雇などで、働けなくなって、生活保護などの社会保障をうけとる人たちは、
この日本において出るべくして噴出している。
誰も、そのような人生を送りたいと思ってそうしている人はいない。
社会の中で、やりがいを持って、良い人間関係の中で、自分の役割をなしたいと思っている人が圧倒的多数である。「怠ける権利」について勉強したが、心の底から、なにもせずにただ家でダラダラしていたい、それが幸せと思う真性の怠け者はごく少数である。
失業保険をもらってその給付期間を、できるだけ長くしたいと思う人達は多い。社会復帰するのが嫌でたまらなくなるほど心身をボロボロに傷つけられ、社会への不信感、絶望感、閉塞感をもつに至ったのなら、その気持ちは当たり前である。すぐに復帰したい社会なら、誰もそんなことはせず、失業給付の権利など行使しようとは思わず、早期に就職するのである。人は頼まれなくても、よりよい時間を過ごすことを選ぶのだから。
このような、問題の本質を棚に上げたまま、セイフティネットを利用することを恥だとか欲だとかいう空気を煽る片山さつきに代表されるような議員は、政治家としての資質がないものである。税金の無駄遣いと言うならば、彼女のような、弱者バッシングを主導して国をさらに悪くする無能な政治家こそが、深刻な税金泥棒である。 ”2012年 参議院議員 片山さつきさんの公開所得は1835万円でした。” 収入記載漏れといった不正経理し放題なことも、わかっている。
また、本当に恥なのは、社会に出られなくなって保障を受けている人達ではなく、そのように追い込んだ人達の方である。
人にパワーハラスメントやいじめや不当解雇をした人達の方が、真の生き恥さらしであり、社会に害悪を及ぼし続ける存在である。
(関連記事:目覚めゆく広場――15M運動の一年)
日本では、美醜がさかしまに、捉えられていることが多くある。
不平不満を、陰では言うのに、権力者の前では媚び諂って、言葉をただちに翻す人の方がどう考えても醜いのに
正々堂々と、おかしいことをおかしいと言ったり、不当に搾取的な処理を指摘する人を 醜いと罵ったりする。
自分の付与されている権利を調べて把握することは、なにも醜いことではないのに、
そのような行為を悪く言って、自分はそのようなことに全く関心がないとこれみよがしにアピールし、
陰でばれないようにズルやサボリを働いている そんな人の方がよっぽど醜いと思う。
正々堂々としない人は、陰で、ずるくやる能力だけを身につけて行く。ブリヂストンで出会った人達がそうだった…
このような場所では、あらゆることが、さかしまになる。善悪の判断がさかしまになる。
小学生でもわかる善悪の区別がつかない人達が、増殖していく。