子どもが地域のスポーツクラブに入っていて、そこのコーチのおじさんの指導法は
昔ながらの田舎者的なものです。子ども達を怒鳴って、くさして、時にはみんなの前で辱めることを言って
教えています。「なんお前だけ目立とうとしよるつかやん」とか…別にその子は目立とうととかしていなくて
1人でいけると思ったから行った、でもブロックされただけなのに。こういう古臭い教え方は、私が子どもの頃そう
だったけどいまだにそうなんだ…と知りました。それにそのガナリおじさんの教え方は、子ども相手なのに
わかるわけない言葉で、それでできないと、子どものせいにしていきり立っています。教え方が下手なだけなのに。
もっとスマートに教えられないのかしらと、見ていて思います。あのコーチに端を発する旧態依然な雰囲気を是とする
クラブに私は本当は行かせたくないのですが、子どもは友達とスポーツをするのが好きだから、連れて行っています。
子どもは、体験で行った初日にコーチに「お前」と呼ばれて、戸惑っていました。家でも学校でも、子どもをお前と
呼ぶ文化はないです。でも、そんな洗礼は序の口で、いつも子どもたちにいきり立って怒鳴り散らしています。
いくらそのガナリ指導でそのスポーツが上手になっても、他のなにかがとても貧しくなりそう。
例えば、子どもの感受性が麻痺したり、思考力の発達が阻害されたりです。人格の育成にもいいとは思えない。
私は、その曜日になると憂うつになって、クラブに連れて行っています。
そのスポーツだけ上手くなっても、他の大事な芽が摘まれて、長い目で見たら損失が大きいのではないか。
一生の宝物になるような、もっと上質な時間の過ごし方をさせてあげたい。
共産党の議員さんとお話した時に、その話をしました。彼なら、子どもをそんな風に教え、それを保護者たちが是として
同調して真似をするクラブには行かせないとあっさり言いました。私はそれを聞き、スーっと心が晴れました。
こんなことを言う人はおらが村ではごく少数派です。そんな環境に置くことは、子どもにとってよくないと同感です。
彼は、「全面的発達」という共産党の思想を私に教えてくださり、とても共感しました。
以下、日本共産党のHPの「労働時間短縮の意義」という文章より。太字は筆者による。
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労働以外の時間は、各人が自由に使える時間ですから、時間短縮でその時間が十分に保障されるならば、そこを活用して、自分のもっているあらゆる分野の能力を発達させ、人間として生きがいある生活を送ることができます。この人間の全面的発達ということは、社会主義・共産主義の理念の重要な柱をなす問題でした。労働時間の短縮にも、こういう意義づけが与えられてきたのですが、人間の発展のこういう大道が開かれる、というのが、大事な点です。
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オリンピックのメダリストでも、全面的発達が全く感じられない人とかいますし。
もっと違う教え方、雰囲気のクラブが近くにあればいいのですが。あんまり期待できないけど。
今は辛抱して連れて行っているけれど本人がイヤだと言ったら、辞めさせるつもりです。
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