人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

春がきた

2015年03月31日 | 日記
退職し、夫が逝き、息子たちが独立し、

それぞれに相手がいて、

一人はちゃんと家庭を持って

もう一人も・・・・

そうして私は広い家と小さな庭で一日を暮らす。

春がきた。

菜の花を摘んで茹でて

今日も食べる。

テレビはリモコンが壊れてて

わざわざ立ってつけるのは

面倒だから

このごろはテレビとさようなら。

今日は『台湾論』を読んだ。

息子が教えてくれた漫画家。

日本を憂うる人で、七百万部も売れたとか。

庭の片隅で

私は思うのです、

「河野談話」や「村山談話」は

いつか遠い先の歴史書では

売国の書として描かれるだろうなと。

そう、それらが「日本書紀」くらいの「昔」になったらね。

そして思うのです、

こんな老婆がなんでまた

自分の国を憂うるのかな、と。

目の前の、菜の花ひとつほどの

存在である私が…と。