人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

家を持つ愚

2016年04月20日 | 日記

老婆には重荷でございます

はい、昔、家を建てたので。

家族がいつかはばらばらになるのに

部屋数もそれなりあって。

子供達はいずれ巣立って行くし

夫婦だっていずれどちらかが先に

彼岸へ旅立つ。

残った者は一人の老人または老婆。

カタツムリが家を背負って

のろのろと歩いているみたい

そして空き家になったらどうしよう

とか

ちゃんとだれかが買ってくれるかしら

とか

空き家税が大変なことになった

とか

悩ましいことばかりが

「家」にのしかかるのです。

煩悩・・・ですねぇ。

ふっきりたいものですが

なかなか。

持つべきものは少なく

持たざることが

よきことなり。