老婆は娘を持った経験が
ないので
どういうものか
よくはわからないけれど
妹が入院して長く
その間には毎日のように
娘たちが来ていましたから
なんと娘というものは
いいものだなあと
羨ましく見ておりました
が
長い闘病で足腰が立たない今
退院したい
一週間でいいから同居して
と
近場に住む娘たちに
頼んだけれど
娘たちは否と言いました。
子供がいるからという理由。
どの子も中学と小学校。
だから妹は施設を探しているものの
そう簡単には見つかりません。
「娘ってこんなものだった」
と
嘆いております。
娘たちの言い分も一理あり
同居は双方を不幸にする
と
思うのですが
こんなとき
北欧の老人たちはいいなあと
つくづく思い
日本の貧しさを思い
改めて「家族」って
なんだろうと
いずれは我が身に訪れる
「その時」のことを思って
暗然となったのでした。