人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

喫茶店

2016年07月17日 | 日記

昭和の時代には

「喫茶店」とか「音楽喫茶」など

都会の片隅にひっそりとあって

そこに来る人たちはみな

おしゃべりなんてしなくて

話し声は小声だし

一人で来る人も多くて

本を読んだり

ものを書いたり

じっと物思いにふけったり

していたものでした。

都会から離れた町にも

どうかすると

こんな喫茶店があって

そんな喫茶店を見つけると

その町が好きになったりしたものでした。

絶滅種の類ではありますが

それでも

まだ健在で

なんと(たぶん)戦前からの

雰囲気を湛えたものもあるのです。

シャンソンがかかっていたり

小磯良平のスケッチとか

何気なく壁にかかっています。

ここではスマホをしている人もなく

「喫茶店」が存在しています。

先日

こんな喫茶店に入って

老婆はひととき

青春を取り戻しておりました。

ド⚪️ールやス⚪️バでは

絶対に味わうことのできない

ぜいたくな空気を

しばし吸ってきました。