昭和の時代には
「喫茶店」とか「音楽喫茶」など
が
都会の片隅にひっそりとあって
そこに来る人たちはみな
おしゃべりなんてしなくて
話し声は小声だし
一人で来る人も多くて
本を読んだり
ものを書いたり
じっと物思いにふけったり
していたものでした。
都会から離れた町にも
どうかすると
こんな喫茶店があって
そんな喫茶店を見つけると
その町が好きになったりしたものでした。
絶滅種の類ではありますが
それでも
まだ健在で
なんと(たぶん)戦前からの
雰囲気を湛えたものもあるのです。
シャンソンがかかっていたり
小磯良平のスケッチとか
何気なく壁にかかっています。
ここではスマホをしている人もなく
「喫茶店」が存在しています。
先日
こんな喫茶店に入って
老婆はひととき
青春を取り戻しておりました。
ド⚪️ールやス⚪️バでは
絶対に味わうことのできない
ぜいたくな空気を
しばし吸ってきました。