曇天 千鳥ヶ淵

不要不急の外出は自粛せよとのことなれど
来年、君はもういないかもしれない
だから今日、この桜を見なくては

夜半から降っていた雨は明け方にはやみ

日中は風もなくて暖かだった

予報では曇りだったが

一瞬だけ日のさす時間もあった

 

人は少なかった
夜の風と雨で少し散ってしまっていた
昼頃は上着を着ていると汗ばむくらい
でも15時過ぎには少し肌寒くなってきた
確かに雨が降りそうだ

帰りに上野に寄った
桜通りのバリケードを見てきた
弁天島の屋台はどれも畳まれていた
カモメがやけにキャーキャー鳴いていた





hと

 

 

 

★・【日本酒】九頭龍(くずりゅう) 大吟醸 1800ml 大吟醸にこだわり続ける黒龍の新たなる挑戦。それは日本酒独特の文化である「燗酒」でした。   黒龍酒造

 

黒龍 純吟 純米吟醸 1800ml 1800ミリ   黒龍

 

怖い話 「ホンノリシロイ」

夜勤明け
明け方亡くなった人がいたので
直接家には帰らずに少しぶらぶらした
今日は玄関で塩ふるのを忘れた






夕方の寝室
日もそろそろ沈むころ
目覚めたら首の回りにじっとりと汗ばんでいた


もう冬物じゃ暑いかしら


となりでは
たまたまこれも夜勤だった旦那が
スースーと寝息をたてている
そのクビに
後ろから白い右腕が巻きついていた


「！」


ひさびさにみえたなあ


たぶんもと嫁だと思うけど
どんな人だったか聞いたことはまだない


例のごとく何度かまばたきをしたら腕は消えた


今日、晩ごはんどうしようかな





(再掲)

マタギ奇談 工藤 隆雄 山と溪谷社

山怪 山人が語る不思議な話 田中 康弘 山と溪谷社