ここで何度も触れている自治会加入に関すること。下伊那郡高森町では町民参加条例というものが平成15年4月1日から施行されている。その目的は「まちづくりにおける町と町民の役割を明らかにし、町民参加の基本的な事項を定めることにより、住民自治が躍動する地域社会を築くこと」という。そして「町民は、地域社会における自らの役割と責務を認識し、まちづくりの根幹をなす住民自治の担い手として、自治基盤である常会・区等(以下「自治組織」という。)の加入に努めるものとする。」と、簡単に言えば自治会に加入することを町民として掲げたというわけである。ところが条例を制定したがゆえのことかもしれないが、なかなか条例の意図通り自治会加入率はあがらない。平成24年には「自治組織未加入者アンケート」なるものを実施し、未加入の方たちにどう問題を共有してもらうか意識調査をしたのである。その中に「未加入の理由」というものがある。もっとも多い「役員などの負担」、次いで「仕事等の関係(休日夜間勤務など)」といったものからうかがえるのは、自治活動が日常の暮らしに負担になるという意図のもの。そのほか「加入金などの自治会費の負担」といったものも理由の高位にある。
高森町の方と話をする機会があった。わたしが現在の地に住み始めるにあたっての自治会加入費のことを話すと「高い」と言われたほど、高森町はそれほど高くはないよう。もちろん自治会によってそれは違うだろうが、そもそも自治会は住民自らが決め事をするわけで、「自治会」といっても内容は多様だ。それをある意味利用する側である行政が、同じように扱おうとすると、こうした「負担」という文字が頭に浮かんでくるのはあたりまえのこと。高位にある理由から受ける印象は、高森ではどれほど住民の集まりなるものがあるのか聞いてみると、まだ半数ほどの地域で「集金常会」なるものがひと月に1度開かれている。妻の実家のある天竜川東岸の山間地域では今もあたりまえのように聞かれる集会であるが、飯田市近郊の高森町でもかなりあたりまえのように開かれていると聞き驚く。何を集金するかといえば、「組合費」。いわゆる隣組の会費を毎月集まって集める。それらは隣組の催しに使われるのだろうし、その上部組織とかかわる負担金もそうした機会に集めることになる。さらにはそうした集会を利用して組合の関わりを強めるという意味もあるのだろう。集金常会のたびに飲み会があるというのだからその意図は見えてくる。なるほどそこまで隣近所との付き合いが強いと違和感を抱く人も多いだろう。
新しい世代の家では、常会で、人寄せするのは嫌がる感じで行わないところもあります。
小生の組合では、7戸が,現在4戸しかないので、基本的に、月一回ですが、組長の都合で、2~3ケ月に1回など、臨機応変に対応実施し、常会が無い月は、組長宅に組費を持参する。
組長が会計を兼任しますので、区の集金:学校、赤い羽根、消防協力金等々は、組長が通帳より各戸分を一括で支払うことに一任してあります。
常会で集金;
組費(外灯費含む)(¥2000)、水道費(¥1000)
組長引継ぎ時、通帳(支払い内容)を確認するのみ
水道積立金の定期、組の予備、基金の定期も同様
高齢者が多いので、たまに顔合わせすると、”猿、猪、鹿が出没”の話や百姓談義の雑談が中心。勿論、区会での報告もあり、親睦を兼ねて集まっている感じで、常会を行っています、参考までに。。。。。
今年も、僅かですが、来年は、”ケガ”をしないよう、御自愛されることを祈ります。
猛虎過江
意外に集金常会が現実的でびっくりします。