「切手」は字の如く「手で切る」もので、ハサミなどで切ってはいけない、と郵便局関係者の方から聞いた事があるのですが、その理由までは知らないとの事でした。とても気になります。どなたかお教え下さい。
その解答の中に
「切手」は、和語に漢字をあてた言葉です。漢語(中国語)由来ではありません。
もし漢語由来だとしたら、「手で切る」ではなく「手を切る」でしょう。実際、中国語が母語の人に「切手」という言葉を見せると、「手を切ること」を連想する人がいます。
もともとの「切手」という言葉には、品物と引き換えができる券という意味があります。
しかし現代では、明治初期に「郵便切手」と名づけられたものをさして、単に「切手」と呼んでいるのが一般的です。
その切手という言葉は、手で切ることも手を切ることも関係ありません。
ただし、切り離し用の穴(目打ち)のある切手をハサミで切ってはいけないという考え方は間違っていないと思います。
というのは、切手の印刷部分を切り込んでしまうリスクが高くなるからです。
印刷部分は残っても、ハサミで目打ち部分を切ると、まっすにはならずに、不体裁なかたちになります。
というようなものがある。けして切手をハサミで切る必要はないものの、今日、とても愉快な話を聞いたわけである。
数日前にあるお客さんの代表者が案内状を直接持ってきていただいた。叙勲を受けられた方の祝賀会を開催されるという。そして本日、そのお客さんの事務所を訪ねて雑談をしたわけであるが、代表者は常勤ではなく、ふだんは女性の事務員さんが一人いらっしゃるだけ。その事務員さんが今回の叙勲祝賀会の事務局のようなことをされている。したがって案内状の準備もされているわけで、慣れないことながら準備をされていた際の様子をうかがったわけである。なぜか記憶にないが、たまたま冒頭の「切手」の話になった。女性は案内状を持参いただいた代表者の方と案内状の返信用のハガキに切手を貼ったという。その際その代表者の方が「切手をハサミで切っていた」姿を見て、「自分と同じ」だと思ったという。そもそも冒頭の質問の通り、切手をあえてハサミで切る必要はない。ハサミで切って何か得するとこがあるか、と考えてもなかなか浮かばない。いわゆるミシン目のことを「目打ち穴」というらしいが、二三度折って手で切って行った方が早いし、緊張感が異なる。回答にもあるように、ハサミで切ろうとする方がまっすぐ切れない可能性が高い。目打ち穴の真ん中へハサミを入れるのは、意外に簡単ではない。左右どちらかに寄ってしまうこともある。したがって折り目をつけて手で接段した方が均等に切れる。もちろんいい加減に切ろうとすると切手の価値を損ねてしまうように破ってしまうこともあるが・・・。少し気を遣いさえすれば、だれでも普通に均等に目打ち穴に沿って切断できるのが「切手」なのである。それをあえて「ハサミ」で切る「意図は?」ということになる。
彼女が「自分と同じ」だと思った背景はこうだという。今回のような叙勲祝賀会の案内状でなくとも、案内状と言うケースでは、「ハサミで切ろう」とするらしい。それは手で「引きちぎった」というほどてはないのだろうが、切断されたラインに毛羽のようなものが見えたら、「相手に失礼だ」という意識らしい。ようはハサミなら綺麗な切断ラインとなる。「なるほど」とは思うが、このような話を聞いたのは初めてだった。几帳面な方が世の中にはさまざまな形でたくさんいるのだろうが、ここまで意識の高い人はなかなかいない。そもそも切手の切断ラインを注視する人はほぼいないだろう。それでも「もし」というような人のために「丁重なる」作業をするわけだ。このお客さんの代表者が、とても神経質な方だとは知っていたが、まつか事務員さんもそれほど意識の高い方だとは「つゆ知らず」。でもわたし的には繰り返すが、ハサミで切った方が、まっすぐど真ん中で切るのはとても難しい。もし神経質な方だとすれば、その切り方もかなり「精度」高く切るに違いない、とは想像だが、実際にその現場にいたわけではないので、空間の緊張感は、わたしにはわからない。
続く
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます