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伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ある「常会」の記録より㉟

2024-11-28 23:28:06 | 地域から学ぶ

ある「常会」の記録より㉞より

 平成25年度に入る。いつも通り元旦はお日待ちである。「お日待ち」と呼んでいるが、新年会もあるし新年の総会も行われる。もちろんここでは「総会」という名の会議はなく、お日待ちのあとに併せて前年度の事業報告や会計報告が行われ、そのまま新年会に続いていく。隣組で新年会を行うところでは、こんな流れだ。お日待ちがあるかないかの違いであって、ここでは「お日待ち」が前段にあることから、通称このように言っている。ちなみにお日待ちには神官を呼びお祓いをしてもらう。1戸当たり千円出すが、それはお札代のようなもの。それ以外に神官にはお礼を出す。この年の新年会は2時間で終了している。

 1月は14日にどんど焼きを行い、さらにいつも通り27日に集金常会を行っている。月に3回皆が顔を合わせる。下伊那地域では松飾りを焼く行事を「ほんやり」というところが多いが、ここでは、記録簿を見る限り「どんど焼き」と記す人が多い。ときおり「ほんやり」の字も見えるが…。集金常会の記録には次のような文字が見える。

常会長より常会預金が現在16万円くらいとの話があり、2月より千円上げて月2千円とするよう決定

月2千円となれば年間1戸当たり1万2千円。18戸あるから21万6千円となる。おそらくそのほとんどは飲食代に消える。

 2月と3月は27日に集金常会が行われ、いずれの常会も区会報告にとどまっているが、加えてお花見のことが両月とも日程が報告されている。そして4月、14日に道作りが行われ、何度となく告知されたお花見が20日、いつも通りの集金常会が27日に行われている。

 5月は19日ゴミゼロ活動、27日に集金常会、そして6月は27日の集金常会のみだった。繰り返すがいずれの集金常会も区会報告が主なものになっており、それらも行事の告知が多い。

 7月は14日に常会対抗ソフトボール大会で慰労会を実施。20日に河川清掃があり、同日の夜集金常会を開いている。なぜいつも通り27日に集金常会を開かなかったかと言うと、27日は区の夏祭りが開催されたからで、夏祭りには常会ごと出し物が演じられた。もちろん飲食を伴う集まりである。

 8月は15日、16日と盆野球が行われ、両日ともに慰労会が実施されている。そしていつも通り27日に集金常会である。9月1日は防災訓練、27日は集金常会である。10月と11月は、いずれも27日に集金常会のみ行われている。

 12月は14日に忘年会が行われているが、午後6時に開宴しお開きは10時だったと記録されている。19日に年末の常会が開かれ、次年度の役員が決められている。

 このよように月に1回の集金常会だけ顔を合わせる時もあるが、行事が多いため、年間にすると20回以上全戸が顔を合わせる機会がある。

続く


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