落語家の円楽さんが、「だめでした。こんな噺(はなし)をお客さまの前でやるのは情けない。今日が引退する日です」とのコメントで引退を明言されたそうだ。
私も、演奏を終えると、「こんな演奏をお客様の前でやるのは情けない」と思いながらも、しばらくすると気をとり直して、またやってしまっている。まだうまくなれる、次は少し進歩している、と信じているから。
過信、妄信の類かもしれないが、そうでも思わないとやっていられない。
「もうこれ以上はない。」とか、「もうこれから先は落ちるだけ。」と自分で感じたら、そこでやめるようにしないと、と感じた報道だった。