月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

大樹のはなし

2019年05月25日 23時15分03秒 | ふうわりふわり(坊守日記)


中島の浄玄寺さまの永代経法要・降誕会のご法要にお参りさせていただいています

昨日夕方にお伺いした時には、緊張していたせいか、玄関の前にこんな大きな木があることに全く気が付きませんでした

今朝、外に出て、驚きました

びゃくしんという名の大樹で、樹齢は千年を超えるとか

太く逞しい幹

太い枝は厳しき時を生きた証なのか

大きくねじれるように曲がっています

葉は青々と隙間なく茂り

木の先端は天を突くほどです

びゃくしんは香木で香り良く

仏像やお念珠の材料になるのだそうです

浄玄寺さまはもとは真言宗の大樹院というお寺であったとのこと

鎌倉時代にはすでに大樹であったことから

このびゃくしんの大樹を拠り所にお寺が建てられたのだろうとお伺いしました

それにしても立派な木です

見上げてもてっぺんが見えないし

視界にも収まりきらないほどです

それでも見上げて

触れてみて

自然と頭が下がるのは

この大樹のひたむきな姿がここにあるからだと思います

ありがたいなあ