Kさんのご主人の三回忌のご法事にお参りさせていただきました。
2年前、本当に突然のお別れに憔悴しきっていたKさん。
何日も何日も食事をとることさえできなかったそうです。
でも、Kさんは思い出されたのです。
ご主人がお仏壇を大事にされていたこと。
毎朝、お仏飯をお供えされていたこと。
「そうだ、あの人がやっていたことをしなきゃ」
と、ご飯を炊いてお仏飯をお供えされたのです。
お供えしたお仏飯は、お下げして‥‥
ご主人が亡くなられてから、Kさんは初めてご飯をいただいたのだそうです。
お仏飯って、生きる力になってくださるんだなぁと、改めて思いました。
私の曾祖母が百歳で亡くなる前に、介護をしてくれる私の母に
「わしの身体は重たかろう。お仏飯を百年いただいてきただけぇのぅ。」
と話していたそうです。
ようこそ。ようこそ。
みほとけさまと、多くのいのちと、みなさまのおかげにより
今日も生かさせていただきました。
なんまんだぶつ‥
ありがとうございます。
Kさんは、その後、よくお寺にも参ってくださるようになり、親身にお手伝いもしてくださいます。
私にとってもありがたい存在です。
今日のご法事はコロナ禍で子どもさんも帰ることができず、2人だけのおつとめでしたが、2人で大きな声でお三部経を読んで(マスクをしたまま)、美味しいコーヒーとお菓子をいただき、おしゃべりも弾んで、気がつくと、4時間が経ち、お蝋燭も燃え尽きていました。
「私たち、生かさせてもらってるよね!」
Kさんのことばです。
ありがたいご縁でした。
なんまんだぶつ‥