月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

秋夜之月

2011年09月11日 21時48分59秒 | 仏々相念(住職日記)

求めて・・・

 

「ようお参りになられました。」って言いながら、最近本当にそう思うのです。

よう参ったよな~・・・って、コイツを見ているのです。

参らん私が、参っている。

手を合わさん私が、合わしている。

ようこそな~、お陰さまです・・・そうつくづく思うのです。

 

「20年ほど前の写真なんです。」って懐かしげにおっしゃる喪主様。

そうだな~、私が出会った頃はこういう感じだったな~って思いながらお参りくださった方々を拝見すると、それぞれに20年生き抜かれているよな~・・・しんどいことも、辛いことも、いろいろあった時の流れを、それぞれに越えられてきたのでしょうね。

思うちゃならんことを思い、してはならんことをしてきた私・・・

これからもそんな人生・・・

仏さまに分からんようにとコソコソ逃げ隠れする。

でも、どんなに上手に逃げようとも仏さまは探しだして下さいます。

 

「わずかなる庭の小草の白露を 求めて宿る秋の夜の月」

 

こんな私を求めて下さるのですね・・・

こんな私を抱きしめていてくださるのですね・・・

 

境内に立ち本堂の上に優しく照って下さるお月さまに見惚れていました。

「一人じゃなかった・・・」

あなたも見ていますか・・・


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