香川常例布教二日目のご縁をいただきました、綾川町善福寺様です。
讃岐の長閑な風景をたのしみながらお参りさせていただきました。
残暑の厳しい日でしたが、外の暑さを忘れさせてくださるような涼やかなお花が、あちらこちらに生けてあり、その上つめたい讃岐のおうどんまでご用意してくださった坊守さまのお心遣いを感じさせていただきました。
ご法座が始まり、ご案内をいただくまでは「寿命が縮むかもしれない…」と思うほどに緊張しているのですが、
いざご本堂に立たせていただきますと、
前にはお同行さまがたの頷いたり、受け答えをしてくださるお姿があり、
後ろには阿弥陀様のお姿が…
「まなざしの中に…」という法話をしながら、阿弥陀様やみなさまのまなざしの中におらせていただいていたこのわたしでした。
夜座までの間に、ご住職様が《讃岐の妙好人・山地願船さん》について教えてくださいました。
不勉強なわたしは、願船さんというお方を存じ上げませんでした。ご住職様が『讃岐の妙好人願船さん』(千葉崇憲著・探求社刊)という本を貸して下さったので、一気に読み上げました。
願船さんを一言であらわすなら
「如来不思議の願船に悠々と遊びたまいし妙好の聖者」で
「わが家はつり天井に岡座敷月のちょうちん風の手ぼうき」と自らが詠うように、家も物も持たず、お同行の家々を法座をつとめながら日暮らしをされたお坊さんでした。
願船さんは、見るものが何でも菩薩様と言い、目に触れるものすべてが阿弥陀様のお徳であると感じている人でした。
昭和16年にご往生されましたので、現在も願船さんのことを知っておられる方も丸亀あたりにはいらっしゃるようです。
こうして、善福寺様のご住職様とのお出遇いから、願船さんとのお出遇いにもつながりましたことは、やはり有り難いご縁だなあと、慶ばせていただきました。
夜座は願船さんのお話も交えながらのお取次をさせていただきました。
お同行さまのおひとりが、「初めて出遇ったご縁に…」と、ジャズピアノのCDをくださいました。
ご縁がおわり、宿までの道のりに車の中で聴かせていただきました。
夜道にしっとりと…時に軽快に、ジャズもなかなかいいものですね~
このひと日を支えてくださったすべてのご恩にしみじみと感謝させていただきました。
善福寺様、ありがとうございました。
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