月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

風樹之歎

2011年02月17日 19時31分44秒 | 仏々相念(住職日記)

今になって・・・

 

「病院に入院して4年ほど、何とかして家に連れて帰ってやりたかったが・・・しかし、昨日家に連れて帰り落ち付いたことです」

喪主さんのご挨拶でした。

あ~、昨日の通夜にはこんな思いでお座りになられていたのか・・・

何とか元気になってもらって、またここでひと時優しい母とお座りになりたかったのでしょう。

何気ない日常・・・

 

お葬儀、御出棺、還骨、17日と重たいご縁をお勤めになられました。

お疲れになられたことでしょうね・・・

控室に帰りますとお疲れでしょうに喪主さんがご挨拶に来てくださいました。

法話の感想など少しいただきながら案じていただいたことです。

 

もうひと方、最近御主人を亡くされた奥さんが49日の打ち合わせに来てくださいました。

打ち合わせ等が終わると後ろに座って待っていて下さったお嬢さんとも少し話すことができました。

「父が亡くなってもなかなか泣けなかったのですが、今日になってやっと泣けました」

って、目からはポロポロなみだ様が流れます。

お葬儀の時はお母さんを支えてガンバられたのでしょう・・・しっかりしなきゃ!って。

でも今日、お父さんの姉のご縁に会いながら当時の自分を重ねられたのかもしれませんね・・・

お父さんに対する思い・・・

お父さんからいただいた愛情・・・

あ~、私もそうだったな~・・・

あ~、私もしんどかったな~・・・

でもやっぱり支えて下さるはたらきがあって・・・

そうすると、悲しくて辛いけど温かいものを感じておられたのかもしれません・・・ね。

 

願生りましょう・・・


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