いい薫りが・・・
今日は、「お香の日」なんだそうです。
知ってましたか?
恥ずかしながら、今日の愛媛新聞で教えていただきました。
日本書紀で推古天皇3(595)年夏4月に「沈水(香木)、淡路島に漂着」とあり、
そして、「香」の字が分解して「一十八日」と読めることからお香屋さん協会が1992年4月に制定したんだそうです。
なるほど・・・
「お香」大好きです。
御門徒さんの所にお参りしてもいい薫りがするお香だとついつい沢山焚いてしまいます。
先日、私は近所のお家にお参りして帰って来て横の門から入ると本堂からお香の薫りがしてきます。
坊守が本堂にてお参りさせていただいていたので薫って来たのでしょう・・・
「あ~、いいな~」って思わずお念仏がこぼれ出たことです。
帰りますと法務の鞄から急いで法衣・御袈裟を出して陰干しします。
すると、その時参ったお家のお香の薫りがフワ~っと部屋を満たします。
逆の場合もあり、最近ではめっきり少なくなりましたがタバコの匂い・・・
タバコの匂いって凄いです、ちょっとやそっとにお香焚いたくらいではどうにもなりません。
自分も吸っていたのは棚に上げ、「分かってないな~」って思ったりします。
その後、鞄から開けた瞬間にタバコの匂いがしますもんね・・・
勿論、法衣・御袈裟にもその匂いが・・・
続いて他の家にお参りした時には気の毒に思うほどです。
お参りさせていただいたところで着替えをさせていただいていますとお同行さんがお参りされ御往生された法友を思います、
「〇〇さん、お参りさせていただいたよ・・・」
この方もよく本堂にお参りされていましたが、身体をお悪くされ参ることがむずかしくなってしまいました。
本堂にお参りされていた頃には、皆々が声を掛け合います、
「〇〇さん、お参りされたかな!よう参りんさった!」
こんな声が飛び交っていました。
お互いを思い合える、そんな優しい空気で満たされていました。
そんな薫りを感じていたのです・・・
いい薫りだよな~って有難く思ったことです。
お浄土の薫りは沢山のいろんな香りが合わせ成る薫り・・・
競い合うんじゃなく、争い合うんじゃなく、それぞれがそれぞれを讃え合う・・・そんな優しい薫りなのでしょう。
至らぬところがなく、隅々まで優しい薫りで満たされているのです。
そんな優しいおはたらきの中にこの身をおかせていただく・・・
この毛穴から染み込んで下さる・・・
あ~・・・