月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

病人介護

2011年03月12日 19時40分22秒 | 仏々相念(住職日記)

ご院さん、なんでやろ・・・

 

御主人が認知症になられました。

優しいお方でしたが、暴力・徘徊・食事・・・

その姿に昔の姿を見ることができません。

なんでこんなになったんやろ・・・

 

なにも言えません・・・言葉もでません・・・

 

でもねご院さん、いつもの主人の時も稀にあるのよ。

その時は、私のこと気遣ってくれるの・・・

「悪いの~、お前に迷惑かけて。早く良くなって助けてやらんといけんの~」って・・・

「ありがとう。そんな優しい言葉久しぶりに聞いたよ。嬉しいよ」

「そうか・・・嬉しいのか・・・」

 

切ない日常を聞かせてくださいます。

聞きながらず~っと私がこうなったらどうしよう・・・

動かない身体のもどかしさから坊守にあたるのでしょうか・・・

あの笑顔を曇らせてしまうのでしょうか・・・

 

「大丈夫、私が看病してあげるから!」っていつも言ってくださる坊守。

申し訳ない・・・

少しでも看病し易いように減量しなくては・・・


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4 コメント

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こんばんは。 (Aのにーちゃん。)
2011-03-13 01:34:10
『月のひびき』読みました。何やら照れ臭いもので…(->_<-)
確かに認知症の方を介護されるのは大変だと思います…。大切な人が変わっていく様を目の当たりにするのはさぞ辛いことでしょう。
しかし、それより辛いのは認知症になってしまったご本人ではないでしょうか?己が壊れていく日々がただただ流れていく…それこそ恐怖以外の何物でもありますまい。
例え己が自分でなくなっても、大切な人がそばにいてくれたらいいなあ…そんなことを思いながら息子にミルクをあげてるAのにーちゃん。でした☆
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Please stay with me! (yaz)
2011-03-13 23:40:27
本当に嬉しいひと時でした。
お寺=死、不幸ごと。等々マイナスなイメージを持たれる方が多い中、ようこそようこそお参りして下さいました。
お念仏を大事にされる方々のお育てをいただき今のAのにーちゃんの姿がある。仏さまに包まれる日常の温かさ、その事のなんと幸せなことか・・・大切に歩んでくれよ!お念仏を大事にしてくれよ!そんなことを思いながら私も小さくて重たいいのちを抱かせていただきました。忘れていた温もりをありがとうございました。折角の初参式だったのにバタバタして申し訳ありませんでした。
どのいのちもどんないのちも仏さまのみ手の中、一人ぼっちになろうともあなたがいてくださいます。安心して安心して悩み、病んでいきます。
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Unknown (えーちゃん)
2011-03-14 08:37:11
ご門徒で
老人介護施設に入所されている方が
数件あります。
皆さん個室なので小さなお仏壇が部屋に安置されてます。
時々お参りに伺います。
お顔の表情で私が誰なのかわかったおられないのは容易に想像がつきます。
でも、そういう方々がお念仏を後ろでとなえられる、口から「なんまんだぶ」と。
背中がピンと伸びます。
「ああ、ぼけながらお浄土にむかわれてるなぁ」と。これが本物の念仏者の姿なのかなと味わいます。
自分がそうなった時
はたしてこの口からお念仏が出てくるだろうか?
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お育てですね (yaz)
2011-03-14 21:32:05
流石、お念仏を大切になさる土地だからでしょうか・・・
まず、個室といえどもお内仏をご安置できるという素晴らしさ!私はあまり詳しくないのですが、こちらでは施設への持ち込みを断られるということをよくお伺いすることです。
また、そこでのお勤めができるということは最高ですね!ご門徒さんにおかれましてもお喜びのことと思います。
認知症を患いながらもお念仏申されるお育て。
余程深い深いご縁に会われて来たのかもしれません。そりゃ~背中も伸びるでしょう!
ありがたいことです・・・
はたして自分の番になったらどうなるでしょうね!当り散らす私が見えて仕様がありません。
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