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昔話の自動車屋
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バネット スパークプラグぬけ

2021年10月13日 | 修理整備全般

エンジンをかけると爆音がする、ということでレッカーさせていただきました。

で、エンジンルームを開けてみると、3番スパークプラグがプラグコードごとぬけていました。圧縮がプラグホールから抜けて爆音が発生していました。

外れているプラグは黒くはなっているものの、ねじ山がつぶれているわけではありませんでした。

タップを立てて小修正でとりあえず直ると思っていましたが、ダメでした。ヘッド側雌ねじガバガバです。

ファイバースコープで中の様子を探ります。

ヘッドおろしが必要ですが、チャレンジでリコイルで修理する方向で進めます。

下準備で重要なことは、リコイルタップ立ての時の切子をシリンダーに落とさないこと。

そのため、以下の準備をします。

3番気筒の吸気バルブを全開(1番圧縮上死点)、マフラー出口をふさぐ、アクセル全開、ブローバイ系統すべてふさぐ、吸気管から圧縮エアーを送る。

これで、3番のプラグホールからのみエアーが抜けるようになるので、切子を外へ出すことができます。

タップを慎重に立て、リコイルをねじ込みます。

 

ここまではうまくいきました。ここから、リコイルのガイドをへし折るわけですが、付属の工具のリーチが短く、明らかに中に落ちてしまうことが分かりました。

エアーでも吹き返せない状況だったので、思い切って中に落とし、あとから回収するしかありません。

ファイバースコープで確認しながら、破片がピストン上に移動するように慎重にエアー量を調整します。

プラグホールの角度からまっすぐ行った先に破片が位置するように調整して、マグネットピンで回収します。

 

 



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