けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

旅-7

2018-09-23 03:27:06 | 旅行
今夜の宿さえ決まれば安心して、街やホテル、
そして何よりガイドブックからの情報を確認するため
自分の足で地図を頼りに歩いてみる。

サンフランシスコの街は坂道が多く、狭い土地にビッシリ隙間なく家やビルが建ち、
まるで広島の街を想像させる。街もそれほど広くなく歩いて行ける範囲にある。
外国の地を踏んで、バンク-バ-の空港に着いた時、とにかく広いと感じた。
これは広島が平野部が少なく、すぐ山になるんで、国内でも北海道なんかへ行っても
同様に感じたんじゃろうが、その時、まだ北海道にも行った経験がなかった。

それに比べ、なだらかな坂道にビッシリと張り付いた家やビルは親しみを感じた。
今でもサンフランシスコの街は大好きな街の一つである。

ホテルの近くのユニオンスクエア広場は観光バスの発着点や
サンフランシスコ名物のケ-ブルカ-の発着点でもあり、街の中心じゃったと記憶しとる。
ホテルの部屋で、持ち帰った現地で調達した日本語で書いてある地図などを見て
二人でどこを観光しようか相談した。

日本から行く前に計画しとった観光地はゴ-ルデンゲ-トブリッジと
フィッシャ-マンズワ-フ、アルカトラス島くらいじゃった。
フィッシャ-マンズワ-フを観光する日は女房殿は体調不良のため、
ワシ一人で歩いて坂道を越え行った。

帰りに屋台で売っとった大きな茹でロブスタ-をテイクアウトしてホテルで食べた。
女房殿一人をホテルの部屋に残して行ったんで、ワシの留守の間、部屋の掃除に来た
黒人のでかいおばさんに、どうしてええか分からんかったみたいで不安じゃったみたいじゃ。

実はこの時、女房殿は妊娠3ヶ月くらいで、つわりの症状が出とった。
もちろん日本に居る時にそれは分かって、事情を産婦人科の先生に言うたら
『身重の体で海外旅行なんてバカな事やめなさい』と叱られ、ベソかいて帰ってきた。

「そんな・・・今さら旅行を中止にする訳にはいかんで」
身重の女房殿だけ日本へ残し、ワシ一人で旅に出る方が女房殿は心細いと言うし・・・
悩んだ末、先生の言いつけを無視して旅を優先した。
今では無知じゃった自分を反省し、残念でも旅行を中止すると思うが・・・。

でもワシがホテルに戻った頃には、つわりの症状もやわらぎ、
二人で「美味い、旨い!」とロブスタ-にかぶりついたのは忘れられん。
つわりの症状が出たのはこの時だけで、1ヶ月間も一緒に旅をして
女房殿だけ観光してないのは、このフィッシャ-ズマンワ-フだけじゃった。
(後年の家族旅行で、ちゃんと再訪しました)
コメント
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