けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

手紙

2021-03-19 03:00:07 | 日記
事務所の机の整理をしとったら
1通の便せんとCDが出てきた。

もう10年以上前に別れた元カノからの手紙じゃ。
それを読み直して涙が溢れて止まらんかったよ。
こんなワシをそこまで愛してくれとった事への感謝。
当時から愛して貰えとる事は充分に分かっていた。
ワシもそれに精一杯応えてきたつもりじゃ。

今、振り返れば(男は振り返るのよ、女々しいじゃろ?)
彼女は愛する娘二人よりもワシの世話をしてくれた。
健常者のワシは世話ンあど要らんハズじゃのに
彼女はホンマに尽くしてくれた。

彼女の娘さん二人に詫びねばならんと思う。
ワシが頼んだ訳じゃないけど
ワシの事を愛するあまり、家族を置いて
ワシに尽くしてくれた事への
うしろめたさは大いに感じる。

まだ小学生じゃった二人の娘さんは
母親を必要としとったに違いない。

でもワシが今日流した涙は
その二人の娘さんへの悔悟の想いではなく
彼女のワシに対する『愛』に対してじゃった。

便せんの最後に
『大好きでした』の文字
彼女も解っておったが、ワシには妻が子供がいた。
それ以上のことはやりたくてもしてやれんかった。
申し訳ない気持ちでいっぱいじゃ。

CDには一緒に行った京都と姫路城の写真があった。
何かに封印してワシが死んだら棺の中に入れて貰おう。
女房殿には申し訳なかったが、
ワシにはもう一人愛した女がいた。


コメント
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