若い頃、おじさんたちに
連れてってもろーたキャバレーみたいなんは、
もう無いでしょ?
大きな店で、きれーなおねーさんがおって、
お気に入りを指名して・・・
ワシらもそーゆー年になったら、
そーゆー遊びをするんかの?
と思いよったが、時代は変わって
そーゆー店がのうなった。
TVの歌番組ではお座敷小唄、
まつのき小唄じゃのが流行り、
そんなお座敷には上がったことはないけぇ、
ちょっと憧れがあったが、
どうやら経験せずに終わりそうじゃ。
五月みどりが、また男心を
くすぐるような歌を
色っぺー声で歌うたら、
バカなワシらぁ
『ほーかのー?』思うて、
金も無いのに、そんな事、
言わせてみとーて、通うてみたり。
ほいでも所詮付け焼刃じゃけぇ
長続きするハズもなく、
早ようおじさんになって
厚い財布持って
そんな店に行ってみたいもんじゃ、
と楽しみにっしとったが、
年だけはとっくに
おじさんの年を過ぎとるのに
歌のようには行きません。