月子日記

思うこと、好きなもの

変わってゆくとき。

2021-09-11 22:55:00 | 思い
わたしって、いままで生きてきて、何度か人生が変わるときがくる。

就職で家を出たとき、結婚したとき、すむ場所を変えた時、仕事を変えた時、離婚したとき、再婚した時、などなど。

夫が新しく夢をもった。
いまの置き場はかりているけど、いっそどこかに土地を買って事務所も移転させようか、で、その事務所の二階に住んで、俺は一生そこにいる、て。
で、できるかぎりまで、台車トラックに乗るとか、会社の仕事に関わっていきたいと。

わたしの娘も喜ぶだろう、俺がもう田舎のいまの家に帰らないとなると、って。
それはそれでいい、と言った。
実際夫は2年近くここにはかえってきていない。

そもそも、いまの置き場を万一貸せなくなったといわれたらどうする、て話から始まった。
そこを買い取る?
でも、坪単価いくらだろう、などなど言ってたら、置き場の横にちいさな畑をしていたおっちゃんがいて、そこをうってしまったとのことで、話を聞いてみたらしい。
坪3万だった、て。もうむかしの10分の1だと。
で、うちがいま置き場にしてるところのことも教えてくれて、ここは、いまも農地のままで、以前かりていた建設会社が、地中に、舗装ガラやゴムやらを埋めてこんなに盛り上がってしまっただけなので、強度もなく、ここには家をたてられないから売れないだろう、て。
なので安く売ってもらえるか、まあ、立ち退きはいわれないだろう、て。

そうなんだ、としって夫はほっとしたようで、さらに、そのおっちゃんから、この市内でも山のほうへいくと、空き地がいっぱいあって、売りたいひともいっぱいいるから、またなんかきいといてあげる、と言ってたらしい。
それきいて、夫の夢は膨らんだ。
同業者のひとたちが、そのあたりに置き場をもっていることを夫は知っている。

よし、夢をもとう、と。
次は自分達の置き場と事務所の移転だ、と。

意気揚々と話し出した。

ふむ。

それらが実現するかはわからないが、なんらか、変わっていくときにきたな、と
直感した。

夫は決めたら、突き進むひとだ。
それでいま、この家がある。
そのときも、どうやってたてるかをすべて、わたしにまかせて、なかなかうまくいかないときは、あたふたしていただけだったけど。
しかし、実際に叶ってみても、幸せにくらす、というにはほどとおい、夫の態度が続いた。
その影に夫の前の嫁からの文句があったみたいで。

あんなにわたしに怒りながらいっていた、この家は息子のだ、というのは、もうすっかりなくなったらしい。それは現実的ではないことがようやくわかったんだ。
わたしは前から、むすこくんにあげたら住みもしないし、きっとそのうち、売り払うとおもう、と。
でもきのう、夫ですら、一瞬、ここを売って、むこうに置き場と事務所を建てようと、考えたらしく、権利証てそこにあるのか、ときいてきた。

この家にあんなに執着していたのに、こうなるとあっさり要らなくなって、そんなことを一瞬でも考えるのか。
そりゃ、こんなところに縁もゆかりもないむすこくんなら、即売るに決まってる。

なんだかな。

夫には罪悪感もある、というのもわかる。
この家をめぐり、自分はさんざんひどいことをしてきた、という自覚があるんだ。
自分の息子や前の家族にたいしても、再婚したわたしや娘のためだけにあんなところに家を建てた、という罪悪感。
そして極めつけは、わたしの娘にしたことで、そのうえ、追い出したかのような結末に、ほんとうは耐えれないのだ。

それで今回、こんな置き場の移設の話が出てきて、これでほんとうの自分の居場所がつくれそうだと安堵しているのだとおもう。

わたしは生涯ここにすむときめている。
ここは母が守ってくれた土地だ。
そのむかし、ここを8000万で譲ってくれないかといわれ、商売をしてた父は、その金額に舞い上がり、即売ろうとした。でも母が、ここは、子供らに残しといたらんせ、と言って、結局畑のまま、おいてあったところを、わたしたちが安く譲ってもらった。
母はきっとこうなることを予測していたのだとおもう。
母の言うことには父も逆らわなかった。
母が言うことはいつも理に叶ったことばかりだったからである。

てことは…夫が亡くなるまでわたしのこのいったりきたりは続くのだろうな。

こちらでワンコとまた暮らせるのはいつのことやら。
娘が帰ってきてくれたら、とふとおもう。
誰もずっとすむひとがないと、家って、なんだか、荒れていくなとこのところつくづくおもう。
娘が掃除をきちんとしていた、てわけでもないのに、家のなかの空気が動くのと動かないのでは、まったくちがうらしい。

長いこと、夫がこの家に執着して、それで怒り狂ったりして、ひどい目に遭って、悩んできたけど、それはもう終わりに近づいてきたらしい。
わたしの父が、施設から帰るときだけ、もどってきて迎えようと思っているんだ。でもコロナでそれもいつになるのかわからない。


いま、わたしのなかにはいろんな思いがうずまいている。
これからどうなるのかな…

仕事はかなり忙しい。

きょうも一日仕事していた。

積算のおさらいで、夜もごはんのあともしていた。
あしたはむこうへの移動で一日が終わるだろうし。

夕方、次男に草刈りしてもらった。
草もいてないと、やたら生える気がする。
わたしもむしれるものはむしった。














きれいな、お花を咲かせていたころがなつかしい。
畑はもう、荒れ放題。

新しい置き場ができたら、夫はそちらに夢中になるだろう。
いまの置き場はマンションから、みおろせる。
しょっちゅう部屋から出てみおろしている。

思うのは、
初めから、むこうのどこかに家なり事務所なり建てたらよかったんではないの⁉️
わたしと暮らす家。

でもなあ、

むすこくんのことや、前の家族のことばかり気にしていた夫だし、むこうに建ててたとしたら、もっと責められたことだろう。
息子に古い家おしつけて、おまえは、新しい嫁と新しい子供と新しい家に住みやがって、と、妬みの嵐が巻き起こったにちがいない。

あな、おそろしや。


わたしは関わりたくない。
そんなひとたちに。

ふう。

思うこと多々あれど
  

変わっていくときは
変わっていくもんな。
いままでのように。

どうなることやら。


コメント
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